日刊早坂ノボル新聞

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「九戸戦始末記 北斗英雄伝」の人物相関図

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第12章「七曜の章」で、登場人物が総て出揃い、かつ名前が記録に残っているものに一致します。
◎印は地元の記録にある人(存在は確実)で、○は九戸戦の記録にある人。※は創作上の人物になります。

◎玉山重光は官職名を得て、玉山常陸
◎玉山小次郎は、玉山兵庫秀久。玉山兵庫の娘は、南部重信の正室になりました。なお、三戸地方の伝説として、「蓑ヶ坂の大蛇を玉山兵庫が退治した」としているものがありますが、それは玉山大和の誤りです。◎玉山大和は兵庫の父(か祖父)にあたります。

九戸政実の傘下に入る北斗の英雄は次の七人。七曜の幟の下で共に戦うようになります。

※厨川五右衛門(疾風):通称は「岩手郡の猟師(やまだち)」。外見上のキャラクターイメージ(CI)は、C.イーストウッド(「荒野の用心棒」)。

※三好帯刀平八:三好康長の隠し子で、羽柴秀次(一度三好に養子に入った)とは義兄弟に近い存在。CIは千秋実(黒澤明七人の侍」)。平八の名もこの映画から拝借しました。

◎東孫六(岩泉兵部):元は南部の東一族の者で、槍の達人。CIは藤田進(黒澤明隠し砦の三悪人」)。

※山ノ上権太夫:渋民下田出身の相撲取り。江戸期の相撲取りの山ノ上三太夫のもじり。CIはあの舞の海

○天魔覚右衛門(知仁太):天魔一族(乱破)の若者。天魔源左衛門の命で、疾風に師事する。

※仙鬼 :巻堀村岩崎から一度は玉山家に嫁に入ったが、捨てられた女。柔術の達人。
盛岡市玉山区にあった「◎おれん」の伝説を少し修正したもの。「おれん」の伝説はかなり誇張されていますが、事実は「小説よりも奇」かもしれません。

※李相虎(イ・サンホ):父は明人、母は朝鮮国の者で、火薬師。鉄砲と共に、南部へ奴隷として送られようとしたが、疾風に解放される。「秀吉を倒す」という言葉に惹かれ、仲間となる。CIはチ・ジニ

さて、時代の激流は北奥に押し寄せ、いよいよ九戸戦に向かいます。
様々な人々の思いを乗せ、戦火は北奥に燃え上がります。

(相関図はそのままの画面では見難いようですが、クリックすると拡大表示されます。)

ちなみに、多く気に入っていただいている毘沙門党の「紅蜘蛛お蓮」のCIは、金庸神雕侠侶」の李莫愁になってます。本作は、W.シェークスピア黒澤明金庸という3人の劇作家に敬意を表して書くものです。