日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

アジアの「ジャイアン」

沖縄の米軍基地の移転問題で、日米の間がぎくしゃくしていた時期があります。
はたして日米は、今後も信頼できるパートナー足りうるのかどうか。
そんな疑問すら感じさせる事態でした。
 
では確かめてやろう。
中国政府の考えていたことは、少しゆさぶりを入れれば、日米の関係がどの程度かがわかるということです。
無知な漁民を扇動するとか、あるいは工作の片棒を担がせて、様子を見てみよう。
で、あの漁船が、海上保安庁の巡視艇に「わざとぶつかる」。
 
ところが、意外と日米関係は強固で、日本の領土を脅かすと、やはり米国が出てくる。
「基地の問題と、それとは話が違う」というわけです。
尖閣問題が起こり、早々に米軍関係者が、「中国は日本や米国を試しているのだ」と言ったのはそのことです。
 
そう言えば、2000年前後には、中国の上層部の某が、「日本は20年後に存在しているかどうか」と言ったっけ。
「20年後」はうろ覚えで、実際はもっと短かったような気がしますね。
あれは、「日本なんぞいつでも攻め落とせる」という意思表示ですね。
「いきがり」ではなく、マジだったということです。
 
ビデオを見れば、「わざとぶつかってくる」ところが歴然だろうけど、それをはっきりすると中国政府の立つ瀬がなくなる。そこで、逃げ道を残してやろうというのが、日本政府の対応なんでしょうけれど、中国人の一般的な認識レベルは、目の前にリンゴを置かれても、「これはリンゴではない」と言い張る次元です。そこは留学生を何十人も見てきたので、思い知らされてます。
 あの船長が衝突ビデオがどんな内容かを確かめもせずに「それは捏造」と言い張るのも当たり前だろうと思います。
まだ所詮はその程度で、ドラえもんに出てくる「ジャイアン」と変わらない。
(もちろん、ジャイアンが暴れ出すとかなりやっかいです。しかし、映画の中のジャイアンは、ドラえもんのび太、そして人類を救う為に戦ってくれるけれど、「アジアのジャイアン」は、自分のことしか考えないらしい。)
 
今さらながら、なるほどなあ、と感じます。
敵対国家であることが判明したので、今後はそのつもりで対処したほうが良さそうです。
個人レベルでも、近しい友人を除き、そのように扱うことにしましょう。
 
ジャイアンは、近付きすぎるとかなり「ウザそう」です。
日本人は、この「アジアのジャイアン」に対し、スネオ的に対応するのか、のび太的に処するのか、という少数の選択肢しかありませんね。
「ビデオを公開しない」という菅政権は、明らかにスネオです(「おもねって機嫌をとる」の意)。
しかし中国人は、日本が公開しないことで「やはりオレが正しい」と思うような、独善的な人たちですよ。
「オレが梨だと言ったら、この赤い果物は梨なんだ。中国産はもちろん梨だし、それが青森産の『つがる』でも梨だよ。大体、青森は中国で商標登録されたブランドだ」と言い張るかもしれません。