日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

大平総理が懐かしい

今の政治情勢を眺めていると、大平総理のことが懐かしく思い出されます。
 
これまでは、バブル崩壊後の不況が長引いたため、とかく若手をもてはやして、「改革」を叫んでいれば何かが変わるような気がしていました。
でも、若い人、新しい人は、権力欲は旺盛ですが、定見を持ちません。
毎日のように、発する言葉が変わります。
 
昔の自民党長期政権の時代には、ジーサン連中がいつも背後に控えていました。
大平総理は、その最後のジーサン(実はそんなに年を食ってない)でした。
 
口を開けば、「ウー」、「アー」で、途中がごもごも。
何を言っているか、聞き取れません。
政治が、ゆっくり進んでいた時代です。
 
外見の風貌や、話の仕方とは裏腹に、かなりのプレッシャーがあったのか(当たり前ですが)、大平氏は任期途中で亡くなってしまいました。
こういう時代には、若手の改革派ではなく、ジーサンがじっくり・ゆっくり政治を切り盛りするのが適切だろうと感じます。少なくとも、「明日も今日と同じようにある」と信じられるような安定感があります。
 
しかし、今はうるさ型のジーサンはどこにもいません。
民主党にも、自民党にもいない。
明日は掌を返すかもしれない輩ばかりです。
 
今、選挙をやったら、たぶん自民党が勝つだろうと思いますが、その結果、「北海道の高速には熊しか通らない」と言うようなヤツが総理候補になったりしたら、さらに幻滅です。
暴動が起きるかも。
目立ちたいだけのどっかの県知事が、中央を伺うってムードも、しらけます。
 
頭かちかちのジーサンは一体どこに行ったのでしょうか。