日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第158夜 殺人鬼の夢

今朝方の悪夢です。
 
気がつくと、カメラを担いで坂道を歩いていました。
カメラは報道用のビデオカメラで、どうやらカメラマンらしいです。
一緒に歩いているのは、ディレクターの女性(35歳くらい)と、リポーターのこれまた女性です。リポーターの方は28歳くらいでしょうか。
 
山際の住宅地で、土手が崩れたというので、3人で取材に向かっているのでした。
山の上の方には道がありますので、まずそこに車を停め、崖を下って現地に行こうとしています。
「警察も消防もここには来ていませんね」
「家が壊れた地域もあるからね。そっちを優先してるんだろ。ここはとりあえず民家は壊れていないそうだし」
「私たちもそっちに行くべきでは?」
「ああ、別のチームが行ってるから」
こっちは、ディレクターもリポーターも、まだアマチュアだし。
 
現場近くに着くと、確かに崖が崩れていました。
結構広範囲で、住宅地の道路付近まで土砂が流れています。
「結構大きな地震だったから、地面がうねっている所もあるね」
最初の家の庭では、あちこちで土が盛り上がっていました。
「あそこの家で様子を聞いてみましょう」
その家に向かうことにしました。
 
道が土砂で埋まっているため、玄関口の方には近寄れません。
そこで直接、庭に入り、窓から声を掛けることにしました。
順番に中庭に入ります。
その庭の中は、まるで土を盛ったかのように五ヶ所か六ヶ所が盛り上がっています。
「なんだか臭いね」
庭中で生ゴミの腐ったような臭いがします。
「下水管でも壊れているのでしょうか」
「すごい臭いだ」
窓に向かって歩く途中、盛り土の崩れた箇所に遭遇しました。
何気なく、崩れたところを覗きます。
 
「うわ~!」
思わず声を上げてしまいました。
「野村さん。すぐに警察に電話して。人が埋まってる」
土の中から、女性の右足首が見えています。
「はい!」
ディレクターの女性が携帯電話を取り出します。
「いち・いち・きゅう」
「それは消防署。でもそっちにも連絡しなくてはね。その次は110番だよ」
ここで、改めて辺りを見回すと、庭の中の盛り土には、何千匹という蝿がたかっていました。
「もしかして、この下には・・・」
 
この時、突然、家の脇から女性が出てきました。年恰好は30歳くらいです。
「何ですか。あなたたちは」
「この家の方ですが?この庭がどうなっているか、ご存知ですか」
「私はここの隣の家のお爺さんの看病に来た者です。今朝着いたばかりですので、この家のことはわかりません」
「どうやら大変なことになっているようですよ。ここの家の人は今どうしているんですか」
「さあ・・・」
 
脇ではディレクターが携帯を掛けようとしています。
「小島さん。ダメです。ここは圏外らしくて、電話がどこにも繋がりません」
「そうなの。じゃあ、近所で電話を借りるしかないね」
正面に向き直ると、先程の女性が溜め息を漏らしているのが目に入りました。
正確には溜め息ではなく、安堵した時に漏らす息です。
ここで私は、その女性が元は女性ではなかったことに気づきました。いわゆるオネエで、女装の男性。
 
「今日、ここには3人でいらしたんですか」
「そうです」
元男性の女性は、もう一度深い息を漏らします。
「良かった」
何時の間にか、その元男性は私の目の前に近寄っていました。
男性は、こちらに隠すように右手を後ろに回しています。
しかし、背中の陰から、柳葉包丁の先が見えていました。
(こいつ。シリアルキラーって奴じゃん。)
女性を殺しまくる「オカマのシリアルキラー」は、これまでのドラマには無かったな。
ちらっとそんなことを考えますが、何はともあれ目前の危機をどう回避しようか。
こちらの様子を伺う人殺しの顔を見ながら、その場に立ち尽くしています。
 
ここで覚醒。