日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

努力が報われる日

昨日の大相撲千秋楽の話。
決定戦に勝ち、相撲歴20年にして、旭天鵬関が初優勝を果たしました。
勝ち名乗りを受け、土俵を降りてきた旭天鵬関を、同部屋の関取衆が迎えます。
旭天鵬関の目には涙。出迎えた後進の関取たちも、頬を拭っていました。
 
良い場面でしたね。
努力に次ぐ努力。苦労に次ぐ苦労。
これまでどのような姿勢で立ち向かってきたかが、一目瞭然でした。
とりわけ、周囲の関取衆が一様に涙を見せていることで、実りの多い相撲人生だったことがわかります。
モンゴル出身ですが、今は帰化しているとのこと。
「骨を埋める覚悟」とは、まさにこのことです。
テレビ観戦でも、もらい泣きをしました。
 
そう言えば、先週は同じように、苦労を重ねてきた福見選手(柔道)が優勝しました。
絶頂時の田村(谷)亮子選手に、2度勝ちながら、五輪・世界選手権の代表になれなかった選手です。
確か、「国際大会での経験不足」を理由として、代表に選ばれなかった筈です。
国際大会に出してもらえないのに、「経験不足」とはこれいかに?
少なくとも、北京五輪は福見選手が選ばれれば、「その時点で最も強い者が出る」という基準でスッキリしたのではないでしょうか。
北京の後、含み選手は決勝で敗れる年が続き、五輪出場が絶体絶命の状況でした。
前回の世界選手権では、「福見はこのまま消えていくのか」と思われたほどですが、今回、見事悲願を果たしました。
福見選手の笑顔は久しぶりで、見ているほうが泣けました。
 
お調子者が「ひゃらひゃらと世の中を渡る」ようなご時勢ですが、努力の積み重ねが実を結ぶところを見られ、ほっとしました。
旭天鵬関には、是非とも幕内最年長力士記録を更新してほしいものです。
福見選手には、五輪という場で、この十年余に渡る思いのたけをぶつけ、金メダルを勝ち取って欲しいです。