日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第271夜 音が聞こえる

今回は「夢の話」というより、「夢とうつつの間」の話です。

体はまだ眠っているのに、頭だけが半ば覚醒している。
私は眠りが浅い方なので、こういう時が頻繁にあります。

この状態の時には、感覚が鋭敏になっており、自分が横たわっている場所の周囲30メートルくらいの範囲で起きていることがわかるような気がします。
野良猫が地面を踏む微かな足音、とか。
鳥が木の枝に止まった瞬間に、葉が「かさかさ」と揺れる音、などです。
おそらく数分程度の間のことです。

中には不自然な音も混じります。
窓の外で、咳払いの「うん」という人の声がする、とか。これは、たぶん気のせい。
あるいは、プラスティックの麦茶の容器が棚から落ちる、などです。
これは昨日、実際に落ちていました。
風も無く、誰かが手で払わねば棚から床に落ちたりはしない筈なので、実に不思議です。

この「夢うつつ」の状態は「おしまい」の合図によって破られます。
玄関のドアをペタッと掌で叩く音。
玄関のドアの音は、仕事中にも聞こえたりしますので、泥棒が下見に来ているか、あるいは「この世のものならぬ存在」が立てているのでしょう。
ちなみに、聞こえるのは私だけでなく、家族の全員が耳にしています。
ビデオカメラを付けるべく、買って来たのは良いですが、家族全員が大反対。
その理由は、「生きている人でなかったら気持ち悪いから」とのことです。
ま、機器自体は手元にありますので、家族には黙って取り付けるつもりです。

この他では、お皿が割れる音。
目覚まし時計の音。
玄関の呼び鈴(「ピンポン」)。
あたかも、「目を覚ませ」と言わんばかりですが、これらは実際には鳴っていない模様です。
あえて「鳴っていない模様」と書くのは、あまりにも音がはっきりしているからです。
すぐに体を起こし、近くにいた家族に「ちょっとお前が出てくれ」と言い付けることがあります。
「お父さん。チャイムなんて鳴ってないよ!」

「チーン」というホテルの呼び出しベルの音か、あるいは仏壇の鈴(りん)の音がする時もあります。
これもよくわかりませんが、空耳レベルでなく、はっきり・くっきりと聞こえます。
何か意図があって音で示しているのでは?と思うほどの大きさです。

実は自分がもう死んでいて、今は通夜の席にいる。
(横たわっている方です。)
耳元に鈴が置かれているので、音が大きく聞こえるのではないか。
そう疑ったりもします。
一生分の記憶を辿ってたりしているのかも。

脱線しますが、この「死んだ後に音だけが聞こえていて・・・」というのはなかなか良い設定ですね。
(ここでの「良い」は「面白い」という意味です。)
1)実際に死んでいて、あちら側の世界から音が聞こえて来る。
2)実は死んではおらず、仮死状態にある。通夜の席で、他の人たちの本心を初めて知る。
どちらでも、興味深いです。
後者はクリスマス・キャロルみたいな展開になれば、引き込まれるのでは。
こう考えてしまうと、いずれ程なく私の夢にも出て来そうです。

上述の「チーン」みたいなはっきりした音は、何かの「お知らせ」のこともあります。
そうなると、何かを象徴する音になっている筈ですが・・・。

ここまで書いて、はっと気づくのは、義兄が亡くなったこと。
上に書いた「麦茶の容器」や「チーン」は数日前から連続して起きていることです。
亡くなる前に「お知らせ」が来ているのか、現実の報せを聞いたからその影響が生じているのかはわかりませんが、事前にせよ事後にせよなんらかの余波はあるのだろうと感じます。
特別なことではないのでしょう。