日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

(日高・飯能)百日への長い道のり(28日目)

イメージ 1

家人と連れ立って、高麗神社へ28回目の参拝に行きました。

家人に「今日は何を祈願したの?」と訊かれ、いつも通り、「百回終わるまで言えない」と答えます。
「口外してはならないんだよ」
「他には?」
やはり、息子のことです。

おそらく10年以内に、日本には軍隊が出来ます。
また、「訓練」みたいな名目で、徴兵制度が敷かれることになります。
20歳以上の男子は、2年間くらい「防衛訓練」に入ることに。

その時、大人の世代がしっかりしていれば良いのですが、どうやら怪しい雲行きです。
当家では、元々、親が病気がちなので、その時に見守ってやれるかどうか。
生きていられるかどうかも定かではありません。

息子には、常々、「きちんと勉強して、最前線に送られない仕事に就け」と言い付けていますが、果たして当人は現実のこととして受け止めているかどうか。
かつて通った道なので、何が起こるかは想像できます。

祖父は、地方の大きな農家の跡取りでしたので、比較的、後ろの方で赤紙を貰っています。たぶん昭和18年くらい。
しかし、送られたのはニューギニア戦線で、数万人の守備兵がいた島に配属されました。
終戦時にその島で生き残っていた日本兵は1千人で、そのうち半数が日本に戻る前に死んだ、とのこと。
祖父が家に辿り着いたのは、終戦後1年近く経ってからですが、その日は玄関の前に立ち、ただ「ゆらゆらと立っていた」とのことです。
その祖父の口癖は、「生き残れるのは、頭の良い者だけだった。敵の銃弾が飛んでくる方向を見極め、常に弾が当たり難い角度を考えながら行動できない者は、皆撃たれた」というものだったとのことです。

体が大きく、勉強に熱心でない息子のような若者は、真っ先に召集されることでしょう。
戦争が起きれば、きっと最前線に。
敵に撃たれるか、後ろから上官に撃たれるかはわかりませんが、命を失う可能性が大です。

「そんなことにならないように」と、願います。
家人は、いつも「宝くじ当選」ばかり祈っているかと思いきや(苦笑)、やはり息子や娘たちが、きちんと大人になってくれることを祈願している模様です。
親としては当たり前です。