日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第278夜 空を飛ぶには

朝食の支度をした後、腰を下ろしたら、すぐに居眠りをしました。
これは、そのごく短い時間に観た夢です。

気がつくと、どこか野原のような場所に立っている。
「山」と言うより、「高原」と呼ぶ方が似つかわしい、なだらかなところだ。
高原全体に吹き渡る風が心地よい。

遠くの方に、パラグライダーの踏切台が見える。
台の先は崖なので、上昇気流が吹いているのだろう。
良いなあ。
もう少し若かったら、オレも練習したのにな。
空を飛べたら、さぞ気持ちが良いだろう。

「空を飛ぶことなんて、簡単なことだろうに」
後ろから声を掛けられる。
振り返ると、5メートル後方に、黒い服を着た男が立っていた。
長い髪に、ラテン系の彫の深い顔つき。
(なんだか、オレの夢に時々出て来る悪魔に似てるなあ。)

オレはその男に返事をした。
「簡単じゃないよ。オレはもう走れないもの」
持病が心臓なので、「全速力で走る」なんて、夢のまた夢だ。
すると、男がグフグフと笑った。
「そりゃ体が重すぎるからさ。なら、その体を脱ぎ捨てれば良いんだよ。そうすれば、何の装置も要らずに空を飛べる。試しに味わってみる?」
「え?そんなことが出来るの?」
その一瞬、オレの体は空中に浮かび、あっという間に雲の合間に浮かんでいた。
「うひゃひゃあ!」

最高に気持ち良いぞ。
遠くの山々や街並み、雲から落ちる雨や雷がすっかり見える。
想像していた通りだった。

空の上は一瞬で、「ひゅん」と、さっきまで居た野原に戻る。
「これっぽっち?もう少しサービスしてくれれば良いのに」
今度はあの男がオレのすぐ間近に立っていた。
「肉体があるから、そりゃ無理だよ。死ねばいつでもどこでも行けるけどね」
なるほど。やはり死なねばならんのか。

ふと気づくと、男は独りではなく、脇に小さな男の子を連れていた。
「息子さん?」
男が首を振る。
「いや違うよ。でも、小さい割には、ちょこまか働いてくれるので助かっている。こぼれた賽銭を集めたりね。でも、ちゃんと見張っていないと、こいつらは銭をくすねて、キャバクラに遊びに行ってしまうからな」
男は少し渋い表情になった。
「キャバクラ?子どもなのに」
「いや。こいつらは見た目は子どもだが、中身はオヤジなんだよ。あんたよりはるかにエロオヤジだね」
思わずオレは吹き出した。
「だはは。オレよりエロオヤジじゃあ、相当なもんだよ」

笑ったついでに、オレは背伸びをひとつして、自分の周囲を眺めた。
すると、その高原にいたのは、この3人だけではなかった。
少し離れたところに白い服を着た男2人がいて、オレたちのことをじっと見ていた。
「あれ。あれは・・・」
時々、オレの夢に現れては、オレの行く末に関わるような啓示(もしくは暗示)を与えてくれる人たちだ。
今度は何の用事なんだろ。

白服の2人は、やはり今度もオレに何かを言いたげな表情をしている。
一体何だろな。
オレは三歩五歩と、その二人に歩み寄る。

オレの背中の方では、さっきの男が「ちっ」と舌打ちをした。

ここで覚醒。

脈絡のない、断片的な夢でした。
一体、何を伝えたいのでしょう。