日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

猫に助けられる

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現在、高麗神社に向け「百日詣(祈願)」を続行中です。
境内には、近隣の家で飼われている猫が出入りしており、ここのアイドル的な存在になっています。
今や私もファンの1人で、参拝の折には猫の「おやつ」を持参しています。
このため、運転席のサイドに猫の餌やミルクの類が置いてあります。

水曜は朝から所用で外出しなくてはならず、朝食抜きでした。
夜はいつもほとんど食べないので、半日以上、何も食べていない勘定です。
市役所に行き、銀行に行き、最後にホームセンターに寄ったのです。
買い物を済ませ、車の方に向かって歩き出しました。
車は広い駐車場のかなり奥に停めてあります。

店を出て、駐車場の中ほどまで来た所で、異常を感じます。
体がグラグラ来て、立っていられません。
「これは、例によって狭心症低血糖だな」
肩が痛いし、左脇もずしんと重くなっています。
「どっちだろ」
発作が起き始めると、いずれもよく似た症状なので、どちらだか分かりません。

車の位置と、店の位置を比べます。
店に戻るのは、もう無理です。
狭心症なら1分で動けなくなり、意識が無くなる。そこから心不全に進むと2分から3分で心停止が待っています。
あいにくニトロは車の中。
かたや、低血糖なら数分でやはり意識を失ってしまいます。
どっちにしよう。

車の方にしました。
車ならニトロと何かしら甘い物が置いてあるはずです。
ブドウ糖があれば申し分ありません。
ヨレヨレになり、何とか車に着きました。
やっとのことで椅子に座ります。

ここで、落ち着いて状態を確かめると、たぶん低血糖です。
ガタガタと体が震えます。
回りを探すと、いつもブドウ糖やキャラメルを置いてあるのに、数日前に掃除をした際に片づけてありました。
手元にあったのは、猫用のミルクです。
「これは・・・。そう言えば、神社に行った時に猫が飲もうとしなかったので、1つ余っていたんだよな」
選択の余地が無いので、その猫用のミルクを飲みました。

飲み終わると、ほんの数秒で意識を失います。
普通の砂糖や乳糖では、体にエネルギーが回るまでに30~40分掛かってしまいますので当たり前です。
次に目が覚めて見ると、気を失ってから3時間が経過していました。

いやはや、猫用ミルクがなかったら、どうなっていたことか。
低血糖は身近ですが、怖ろしい状態で、ブドウ糖が脳に行かなくなってから一定の時間が経過すると、脳死状態に陥ってしまいます。
すぐ目の前にある生命の危機でした。

帰宅すると、妻が「朝から一体どこに行ってたの?」と訊きました。
「いや、危うく死ぬところだった」と事情を話しました。
「それなら、猫ちゃんにお礼を言いに行かないとね」
妻の言う通りです。
車のドアに手を掛ける直前の、自身の手足の重さを思い出すと、さすがにぞっとします。

画像は、目覚めた後に撮った猫ミルクの入れ物です。あと、感謝をこめて、いつもの猫も追加しておきます。
猫ミルクを口にする時には、背に腹も替えられず飲みましたが、案外美味しい味でした。
猫が飲めるので、人間が飲んでも大丈夫だろうと思いますが、乳糖の分解処理をしてあったので吸収が早かったのですね。

猫ミルク 人が飲んでも 美味かった

上手い川柳にはなっていませんが、九死に一生を得た状態ですので、よく頭が回りません。
さすがに、今日は調子が悪く、ずっと横になっています(苦笑)。