日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第372夜 人殺し

土曜の昼にうつらうつらしている時に観た夢です。

夢を観た。
内容はこんな具合だった。
駅の改札口に立っていると、女が1人降りてきた。
今は夜の11時で、郊外のこの駅ではほとんど最終に近い。

見たところ、女は23歳か24歳くらい。
仕事の帰りに、どこかに寄り道してきたのだろう。
おそらく彼氏のところだ。
ついさっきまで男と一緒にいたって感じの色気が出ている。
中肉中背で、顔つきは地味だが、そういうのがオレの好みだった。

オレは女を尾けることにした。
20辰曚百岾屬魍け、後ろを尾いて行く。
女はスマホを見ながら歩いており、後ろには気を払わずにいる。
「こりゃ好都合だな」
まあ、駅から線路沿いに歩かれると、夜中でも人通りはあるし車も通る。
そこそこの間、女の尻を眺めるだけで、帰ることになる。
これはほとんどの場合そうだ。

ところがこの女は公園に向かった。
この公園は駅前にあり、奥の側は小山に連なっている。
中にはほとんど灯りも無いのに、どうしてこの道を通るのだろう。
「へへへ」
オレがこの女のことを案じてどうする。
オレは女を襲おうとする悪いヤツなのにな。

おそらく、この女の家は公園の西側にあるのだ。
そうなると、一旦、公園の真ん中まで行き、そこから左に折れると、外周を回る半分の時間で家に帰れる。
どうやら久々にチャンスがやって来たようだな。
オレはこの女が向かおうとしている西の出口に車を停めていた。

オレはカバンに手を入れてタオル包みを取り出した。
この中は50円玉をワイヤーで括って棒にしたものが入っている。
肘の長さに括った物を2本巻くと、棍棒のような武器になる。
タオルで巻いているので、殴られれば気を失うが、傷はつかない。
さらに、偶然、職務質問を受けても、中身は金なので、バールなんかを持つよりよほど疑われない。

公園の真ん中に差し掛かった。
オレは足を速め、女に近づいた。
3メートルのところまで近づくと、女が少し後ろを振り向こうとした。
オレは道の端に体を寄せ軽く頭を下げた。
女を追い越そうとするそぶりを見せたのだ。女は視界の端でそれを確認すると、体を道の反対側に寄せた。
女に追い付くと同時に、オレは女の頭を棍棒で殴った。

女は声も出さずに、その場に崩れ落ちた。
オレは女の両足を掴み、道の上を引きずって、20胆茲亮屬妨?った。
車は中古のワゴン車で、人に借りた物だった。
女の体を後部に積んでいる時、人の気配がした。
「この夜中に、ここを通るヤツがいるのか」
オレはドアを閉め、車の陰に隠れた。
こっそり前を見ると、現れたのは中年の酔っ払いだった。
「さっきの電車に乗って来たが、トイレに寄っていたんだろうな」
足元がふらついている。

そのオヤジがオレの車を通り過ぎようとした時、荷台に積んでいた女が「ううう」と呻き声を上げた。
「はあん?」
男が首を傾げて、立ち止まる。
再び女が「うう」と呻いた。
男が車のガラス窓に手を当てて、中を覗き込む。
仕方ないな。
オレはその男の後頭部に、棍棒を思い切り振り下ろした。

これでワゴン車の荷台には、2人を載せることになった。
面倒が少なくなるように、まずは男の方を片づけることにした。
長い結束バンドを用意していたので、これを男の首に回し、きゅっと締めた。
大体3分後にはこの男は死んでいることだろう。

次は女だ。
女は使い方が別なので、とりあえず手足を結束バンドで縛り上げた。
「そう言えば、さっき呻いていたな」
オレはそのことを思い出し、女の口にガムテープを巻いた。
「急がないと、また誰か来るかもしれんな」
オレは運転席に乗り込み、直ちに車を発進させた。

車は公園の外周を回り、駅の前を通った。
駅員が今夜の最後の片づけをしている。
顔を上げると、駅名の看板が目に入る。
そこには「鹿葉山」と書いてあった。

ここでオレは目を醒ました。
オレの体全体が汗まみれになっていた。
それもそうだ。女の頭を殴りつける時の感触や、男の首を結束バンドで締める時の反応が、あまりにもリアルだったからだ。
「いやはや、酷い夢を観たよな」
居間の向こう側では、妻が台所仕事をしていた。
「また悪い夢でも観たの?」
「ああ。酷いもんだ。今度はオヤジを殺して、女を誘拐した。たぶん、女のことも殺す気でいたな」
「いつも気味悪い話ばかり書いているからじゃないの」
「オレは心温まる話も書いているじゃないか。しかし、夢の方は悪夢だけだな」
ここで妻が水を持ってくる。
汗まみれなのが、妻にも分かったらしい。
「しかし、一度も行ったことの無い場所なのに、具体的で詳細なものを見ている。ちょっとリアル過ぎるよな。あの鹿葉山駅なんて、自動販売機の赤ランプの数まで覚えている」
妻がオレの言葉を耳に留める。
「鹿葉山って言った?」
「うん」
「それって、一昨日の事件があったとこ?」
「何それ。何かあったのか」
「うん。女の子が1人行方不明になった」

ここで中断。

「閉じ込められて」の続きでした。
夢の中の夢で殺人事件の情景を観たのですが、それは実際に起こった事件をなぞるものでした。
なぜそんな夢を観たのかと言うと、そこには、気持ちの悪い関わり(悪縁)が生じていたからです。
それを解くために、調べてみると、他にもぞろぞろと出て来ます。

早速、物語に書くことにしましたので、ここで中断します。
「夢幻行供廚魯灰謄灰謄曠蕁爾覆里如△舛腓Δ瀕匹い任后
「もはや悪夢を観ないのかも」と不安に思っていたところでしたので、助かりました。