土曜の昼にうつらうつらしている時に観た夢です。
夢を観た。
内容はこんな具合だった。
駅の改札口に立っていると、女が1人降りてきた。
今は夜の11時で、郊外のこの駅ではほとんど最終に近い。
見たところ、女は23歳か24歳くらい。
仕事の帰りに、どこかに寄り道してきたのだろう。
おそらく彼氏のところだ。
ついさっきまで男と一緒にいたって感じの色気が出ている。
中肉中背で、顔つきは地味だが、そういうのがオレの好みだった。
オレは女を尾けることにした。
20辰曚百岾屬魍け、後ろを尾いて行く。
女はスマホを見ながら歩いており、後ろには気を払わずにいる。
「こりゃ好都合だな」
まあ、駅から線路沿いに歩かれると、夜中でも人通りはあるし車も通る。
そこそこの間、女の尻を眺めるだけで、帰ることになる。
これはほとんどの場合そうだ。
ところがこの女は公園に向かった。
この公園は駅前にあり、奥の側は小山に連なっている。
中にはほとんど灯りも無いのに、どうしてこの道を通るのだろう。
「へへへ」
オレがこの女のことを案じてどうする。
オレは女を襲おうとする悪いヤツなのにな。
おそらく、この女の家は公園の西側にあるのだ。
そうなると、一旦、公園の真ん中まで行き、そこから左に折れると、外周を回る半分の時間で家に帰れる。
どうやら久々にチャンスがやって来たようだな。
オレはこの女が向かおうとしている西の出口に車を停めていた。
オレはカバンに手を入れてタオル包みを取り出した。
この中は50円玉をワイヤーで括って棒にしたものが入っている。
肘の長さに括った物を2本巻くと、棍棒のような武器になる。
タオルで巻いているので、殴られれば気を失うが、傷はつかない。
さらに、偶然、職務質問を受けても、中身は金なので、バールなんかを持つよりよほど疑われない。
公園の真ん中に差し掛かった。
オレは足を速め、女に近づいた。
3メートルのところまで近づくと、女が少し後ろを振り向こうとした。
オレは道の端に体を寄せ軽く頭を下げた。
女を追い越そうとするそぶりを見せたのだ。女は視界の端でそれを確認すると、体を道の反対側に寄せた。
女に追い付くと同時に、オレは女の頭を棍棒で殴った。
女は声も出さずに、その場に崩れ落ちた。
オレは女の両足を掴み、道の上を引きずって、20胆茲亮屬妨?った。
車は中古のワゴン車で、人に借りた物だった。
女の体を後部に積んでいる時、人の気配がした。
「この夜中に、ここを通るヤツがいるのか」
オレはドアを閉め、車の陰に隠れた。
こっそり前を見ると、現れたのは中年の酔っ払いだった。
「さっきの電車に乗って来たが、トイレに寄っていたんだろうな」
足元がふらついている。
そのオヤジがオレの車を通り過ぎようとした時、荷台に積んでいた女が「ううう」と呻き声を上げた。
「はあん?」
男が首を傾げて、立ち止まる。
再び女が「うう」と呻いた。
男が車のガラス窓に手を当てて、中を覗き込む。
仕方ないな。
オレはその男の後頭部に、棍棒を思い切り振り下ろした。
これでワゴン車の荷台には、2人を載せることになった。
面倒が少なくなるように、まずは男の方を片づけることにした。
長い結束バンドを用意していたので、これを男の首に回し、きゅっと締めた。
大体3分後にはこの男は死んでいることだろう。
次は女だ。
女は使い方が別なので、とりあえず手足を結束バンドで縛り上げた。
「そう言えば、さっき呻いていたな」
オレはそのことを思い出し、女の口にガムテープを巻いた。
「急がないと、また誰か来るかもしれんな」
オレは運転席に乗り込み、直ちに車を発進させた。
車は公園の外周を回り、駅の前を通った。
駅員が今夜の最後の片づけをしている。
顔を上げると、駅名の看板が目に入る。
そこには「鹿葉山」と書いてあった。
ここでオレは目を醒ました。
オレの体全体が汗まみれになっていた。
それもそうだ。女の頭を殴りつける時の感触や、男の首を結束バンドで締める時の反応が、あまりにもリアルだったからだ。
「いやはや、酷い夢を観たよな」
居間の向こう側では、妻が台所仕事をしていた。
「また悪い夢でも観たの?」
「ああ。酷いもんだ。今度はオヤジを殺して、女を誘拐した。たぶん、女のことも殺す気でいたな」
「いつも気味悪い話ばかり書いているからじゃないの」
「オレは心温まる話も書いているじゃないか。しかし、夢の方は悪夢だけだな」
ここで妻が水を持ってくる。
汗まみれなのが、妻にも分かったらしい。
「しかし、一度も行ったことの無い場所なのに、具体的で詳細なものを見ている。ちょっとリアル過ぎるよな。あの鹿葉山駅なんて、自動販売機の赤ランプの数まで覚えている」
妻がオレの言葉を耳に留める。
「鹿葉山って言った?」
「うん」
「それって、一昨日の事件があったとこ?」
「何それ。何かあったのか」
「うん。女の子が1人行方不明になった」
ここで中断。
「閉じ込められて」の続きでした。
夢の中の夢で殺人事件の情景を観たのですが、それは実際に起こった事件をなぞるものでした。
なぜそんな夢を観たのかと言うと、そこには、気持ちの悪い関わり(悪縁)が生じていたからです。
それを解くために、調べてみると、他にもぞろぞろと出て来ます。
早速、物語に書くことにしましたので、ここで中断します。
「夢幻行供廚魯灰謄灰謄曠蕁爾覆里如△舛腓Δ瀕匹い任后
「もはや悪夢を観ないのかも」と不安に思っていたところでしたので、助かりました。