日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

「夢幻行 Ⅰ ─悪夢のかけら─」 電子書籍のご案内

イメージ 1

「夢幻行季^夢のかけら─」は、ブックウェイ書店より、電子書籍が刊行されることになりました。予定より少し遅れましたが、5月中には発売となる見込みです。
内容は下記の通りです。

早坂ノボル 『夢幻行 ─悪夢のかけら─』             
(区分)H:ホラー、F:ファンタジー、S:SF     
               (区分)(頁)
(1)「霊視」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・H 1
 ある朝目覚めると、俺は幽霊が見えるようになっていた。実際の幽霊は街中にいて、生きている人に混じって立っていた。
 ようやくそんな霊たちに慣れて来た頃、かつての恋人の霊が俺の前に現れた。
                
(2)「霧の中」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・H  17
 俺は東北地方の山中に別荘を買った。霧の日に、その別荘を訪れると、建物の中には見知らぬ人たちが暮らしていた。
 皆、この場所に囚われ、「神隠し」に遭った人たちだった。

(3)「死神」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・H  25
 俺は心筋梗塞循環器科に入院している。
この病院には、「夜中にキャリアカートを押す婆さんが訪れると、その患者は死ぬ」という言い伝えがある。俺はその都市伝説が事実かどうかを確かめてみることにした。

(4)「雪女」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・F  41
 郷里の父が危篤だと言う連絡が来た。死の床にある父を見舞うと、父が思いがけぬ告白を始めた。俺は父の子ではなく、また母は山から下りて来た雪女だと父は言った。

(5)「扉を叩く音」・・・・・・・・・・・・・・・・H  58
 深夜2時頃、家の玄関を叩く音がする。おそらく空き巣の類か幽霊なので、俺はその正体を確かめてみることにした。扉が鳴った瞬間にドアを開くと、その正体は意外なものだった。

(6)「約束の場所」・・・・・・・・・・・・・・・・・F  70
 俺はバイクで事故を起こし、湖畔の道路で転倒した。頭を打ったのか、自分が誰かすら分からない状態だ。そこに1人の少年が現れて、「約束していた場所に行こう」と俺を誘った。俺は少年とその場所に向い、俺が本来辿る筈だった運命を知ることになった。

(7)「治療」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・HF  86
 俺(アサカ・リュウジ)は薬物依存症の治療のため、ある病院を訪れた。そこでは自分の過去の忌まわしい経験を基に、それと薬物のイメージを重ねる事により、薬物を遠ざける治療を行っている。俺の忌まわしい記憶は、子供の頃に経験した「鬼」への恐怖だった。

(8)「狩猟」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・S  101
 雪の峡谷で、俺は人間と豚の合成生物である「ヒューモグ」を狩っていた。しかし、俺の前に現れたのは、獣ではなく、若い女の姿をしていた。俺はその子を連れて逃げる事にした。

(9)「春雪列車」・・・・・・・・・・・・・・・・・H  137
 春の雪で「こたつ列車」が停止した。線路が復旧するまでの間、こたつに居合わせた4人が輪番で「自分の生涯で一番怖かった体験」を話す事にした。四人は四様の恐怖を語り始める。
「座敷童子に会った話」、「友だちが誘拐される話」、「息子を波に攫われる話」、「家族を見捨てる話」。

(10)「三つのお願い」・・・・・・・・・・・・F  175
 正月のある日、俺がバス停に座っていると隣の老人が話し掛けてきた。「もし三つの願いが叶うとしたら、君は何を願うかね」。
 俺はその老人が悪魔であることを見抜き、その謎を解く。

(11)「八号館の幽霊」・・・・・・・・・・・H  189
 僕は西北大学の学生だ。この大学の八号館には自殺者の幽霊が出ると言う都市伝説がある。ある日、僕は自殺者の霊が叫ぶ声を聞いたが、その声を聞いたのは僕一人ではなかった。僕は僕と同じように、霊の声を聞き分けられる女子学生と共に、幽霊の秘密を探ることにした。

(12)「タカオ君の梨の木」・・・・・・・・・F  226
 私は看護師の中畑ミカと言う。循環器病棟で働くことになったが、ここには重い心臓病を患うタカオ君と言う子どもがいた。親の無いタカオ君と私との心の交流を描く。

(13)「閉じ込められて」・・・・・・・・H  266
 私が我に返ると、廃屋の1室に閉じ込められていた。仕事帰りに駅を出て家に向ったところまでは憶えているが、しかし、その後の記憶が私にはない。
 長い時間が過ぎ、ようやくこの部屋を訪れる者が現れた。私はその内の1人に憑依して、この部屋を逃れ出ることにした。
 その後に起きた大量死事件を、「心霊スポットの探検に来た若者」、「霊感のあるフリーライター」、「救急隊員」、「事件現場の駅長」らの目を通して眺める(POV)。

現在は「夢幻行怯緡遒林颪」と「戦国奥州を生きた盗賊の話」を並行して編集中です。
後者は「盗賊の赤虎」シリーズで、これまで要望が多く寄せられていましたが、なかなか着手出来なかったアンソロジーです。

 なお、紙書籍の発行部数をどうするか検討中ですが、まだ告知・受付はしていないのに、かなりの購入希望の申し込みを頂いています。追って、ウェブ(「北斗英雄伝」ホームページ)に申し込み窓口を設置しますので、しばらくお待ちください。