日刊早坂ノボル新聞

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「夢幻行 Ⅰ ─悪夢のかけら─」  電子書籍の提供を開始しました。

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ブックウェイ書店より、「夢幻行季^夢のかけら─」(電子書籍)の提供を開始しました。

ブックウェイ書店はこちら ⇒ https://bookway.jp/

紙書籍につきましては、追って、このブログまたは「北斗英雄伝」公式HPにてご案内します。
よろしくお願いします。

「夢幻行」は、幻想と悪夢のアンソロジーです(全3巻を予定)。
「夢幻行季^夢のかけら─」各編の概要は次の通りです。

(1)「霊視」:ある朝目覚めると、俺は幽霊が見えるようになっていた。実際の幽霊は街中にいて、生きている人に混じって立っていた。ようやくそんな霊たちに慣れて来た頃、かつての恋人の霊が俺の前に現れた。

(2)「霧の中」:俺は東北地方の山中に別荘を買った。霧の日に、その別荘を訪れると、建物の中には見知らぬ人たちが暮らしていた。皆、この場所に囚われ、「神隠し」に遭った人たちだった。

(3)「死神」:俺は心筋梗塞循環器科に入院している。この病院には、「夜中にキャリアカートを押す婆さんが訪れると、その患者は死ぬ」という言い伝えがある。俺はその都市伝説が事実かどうかを確かめてみることにした。

(4)「雪女」:郷里の父が危篤だと言う連絡が来た。死の床にある父を見舞うと、父が思いがけぬ告白を始めた。俺は父の子ではなく、また母は山から下りて来た雪女だと父は言った。

(5)「扉を叩く音」:深夜2時頃、家の玄関を叩く音がする。おそらく空き巣の類か幽霊なので、俺はその正体を確かめてみることにした。扉が鳴った瞬間にドアを開くと、その正体は意外なものだった。

(6)「約束の場所」:俺はバイクで事故を起こし、湖畔の道路で転倒した。頭を打ったのか、自分が誰かすら分からない状態だ。そこに1人の少年が現れて、「約束していた場所に行こう」と俺を誘った。俺は少年とその場所に向い、俺が本来辿る筈だった運命を知ることになった。

(7)「治療」:俺は薬物依存症の治療のため、ある病院を訪れた。そこでは自分の過去の忌まわしい経験を基に、薬物を遠ざける治療を行っている。俺の忌まわしい記憶は、子供の頃に経験した「鬼」への恐怖だった。

(8)「狩猟」:雪の峡谷で、俺は人間と豚の合成生物である「ヒューモグ」を狩っていた。しかし、俺の前に現れたのは、獣ではなく、若い女の姿をしていた。俺はその子を連れて逃げる事にした。

(9)「春雪列車」:春の雪で「こたつ列車」が停止した。線路が復旧するまでの間、こたつに居合わせた4人が輪番で「自分の生涯で一番怖かった体験」を話す事にした。四人は四様の恐怖を語り始める。「座敷童子に会った話」、「友だちが誘拐される話」、「息子を波に攫われる話」、「家族を見捨てる話」。

(10)「三つのお願い」:正月のある日、俺がバス停に座っていると隣の老人が話し掛けてきた。「もし三つの願いが叶うとしたら、君は何を願うかね」。俺はその老人が悪魔であることを見抜き、その謎を解く。

(11)「八号館の幽霊」: 僕は西北大学の学生だ。この大学の八号館には自殺者の幽霊が出ると言う都市伝説がある。ある日、僕は自殺者の霊が叫ぶ声を聞いたが、その声を聞いたのは僕一人ではなかった。僕は僕と同じように、霊の声を聞き分けられる女子学生と共に、幽霊の秘密を探ることにした。

(12)「タカオ君の梨の木」:私は看護師の中畑ミカと言う。循環器病棟で働くことになったが、ここには重い心臓病を患うタカオ君と言う子どもがいた。親の無いタカオ君と私との心の交流を描く。

(13)「閉じ込められて」:私は二十歳台の女性だ。我に返ると、私は廃屋の1室に閉じ込められていた。仕事帰りに駅を出て家に向ったところまでは憶えているが、しかし、その後の記憶が私にはない。長い時間が過ぎ、ようやくこの部屋を訪れる者が現れた。私はその内の1人に憑依して、この部屋を逃れ出ることにした。