日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

勝負のあや

今朝のニュース番組を見ていたら、女子のワールドカップについてアナウンサーがひと言。
「優勝候補のブラジルがトーナメント緒戦で敗退しました。これは日本にツキが向いて来たということでしょう」

バカ言ってるんじゃないよ。
勝負の押し引きから言うと、かなり怪しくなってきた、ということでしょう。
ブラジルとの戦いには、相手の顔が見えるし、何と言っても「自分たちはこう戦う」が見えます。
これが対オーストラリアでは、テーマがはっきりしません。
アジアでの戦いでは、90分間攻めあぐねたのではなかったでしょうか。

何と言っても、4年前と違うのはメリハリの無さ。
前回はここぞというところで、澤選手がビシッと決めてくれたのですが、はたして今回はどうか。
野球流の表現で言えば、「流れ」、すなわち推進力を感じさせません。

オーストラリア戦以前に、オランダ戦も危うい。
こちらはオーストラリアよりも、戦法・戦術が見えて来ません。
勝負事では、1回勝っただけで「次も勝てる」と思うのは、いわゆる「お客さん」の域です。
こういう選手は大体は参加料を払って帰ります。
前回の優勝国だって、今回は別。常に「どう戦うか」というコンセプトを更新しなくては話にならない。

決勝でアメリカ戦なりドイツ戦を見たい気持ちは山々ですが、かなり危険な雰囲気ですね。
決勝に到達する前に、あっさり足をすくわれそう。

男子のザッケローニ元監督は、勝負事の駈け引き・押し引きの上手な人で、監督としては名将です。
サッカー門外漢で、「どのタイミングで勝負を賭けるか」しか見ていない者でも、この人の巧みさは目を引きました。
親善試合ですが、ワールドカップの前の年のベルギー戦はその戦術が完成された時期で、90分の間
負ける要素が感じられませんでした。
それが本番が近付くにつれて、やはり監督も人の子なので不安になります。
「さらにもう1つの起爆剤」で、O選手を加えた。
これが勝負のあやで、全体のバランスを壊していたように見えていました。
(選手個人の力量の話ではなく、あくまでバランスのことです。)
まあ、本田選手や香川選手が、欧州で出場機会が少なかったこともあり、精彩を欠いていたこともあるでしょう。
それでも、前縁のベルギー戦と同じ布陣、同じ戦い方で進めるべきだった。
験を担ぐわけではありませんが、連戦中はとにかく「そのまま動かさない」ことが鉄則です。

やや脱線しましたが、今回の女子ワールドカップでは、「こう行く」という勝ちパターンがはっきりしていないように見えています。
そういう意味では、オランダ戦でどこまでメリハリを出せるか。
やはり澤選手が引っ張るのか。
主将の宮間選手が流れを作るのか。
ただの博打打ちでも、「勝負のあや」に興味を持って眺めまず。

オチはもちろん、大方の予想通りです。
オランダ戦の「勝負のあやは、宮間あや」ですかね(苦笑)。

(ジャンルはスポーツでなく「ギャンブル」にしときます。)

画面では正しく見えているのに、決定を押すと文字化けしています。
OSはいったいどんな具合になっているのでしょうか。