体調が徐々に好転し、5分くらいまで戻って来ました。
まだ根を詰めて何かが出来るような状態ではありませんが、活動を少しずつ再開しようと思っています。
ひとまず、月曜は家人と日帰りで温泉に行きました。
脱衣所に入ると、男湯なのに女性が数人いました。
お爺さんが「自分の着る服がどれかわからなくなった」ようで、付き添いの親族が呼ばれたようです。
娘らしく、まだ若い人も混じってます。
従業員だと何とも思いませんが、客だと思うと、さすがに気色悪いです。
以下は露天風呂でうつらうつらしていた時の白日夢です。
つい直前の状況の影響が生じています。
オレは高1。銭湯の息子だ。名前も浩一なので「コーイチのコーイチ」だな。
オレは時々、家の手伝いで番台に上がっている。
番台からは女湯が丸見えだが、もちろん、客はバーサンばかりだし、仕事でやってるので変な考えは起こさない。駅のホームで乗降客を眺めるのと同じ感覚だ。
しかし、この日は違った。
カラカラと扉を開けて入って来たのが、オレの同級生の美子ちゃんだったからだ。
「あ。今晩は」とオレが先に言う。
「今日はうちのお風呂が壊れちゃったから、お世話になります」
「ホント。大変だね」
ここで美子ちゃんがオレの目を見る。
「でも、浩一君。見ちゃだめだよ」
うへへ。ドキッとするなあ。
「バカ言うなよ。これは仕事なんだから、いちいち見る訳ないだろ」
美子ちゃんが脱衣所の方に歩いて行く。
「でも、なんでここに来るんだろ。オレが時々、番台に座ってることは知ってるはずなのに」
道の反対側、駅のほうにも銭湯はある。距離はそんなに変わらないよな。
幼馴染が裸になることよりも、その子がどういう考えでここに来たのかと言うことのほうが気に掛かる。
もしかして、あえてオレのところに来てたりするわけ?
目を背けているが、視野の片隅に美子ちゃんの背中がかすかに見える。
「目を向けたら、後でぎゃあぎゃあ言うだろうな」
意図的に、視線を別の方にそらし、視界から美子ちゃんの姿を外す。
美子ちゃんが浴室の中に入った。
30分ほどすると、美子ちゃんが出て来る。
オレはやっぱり視線を下に向けて、美子ちゃんを見ないようにする。
夕方の時間帯で、男女ともバタバタと客が入って来る。
「石鹸ちょうだい」
「はい」
「カミソリ幾ら?」
「150円です」
客の対応をしているうちに、美子ちゃんのことをつい忘れてしまった。
客足が一段落したところで、オレは全体を見回した。
この時、美子ちゃんは鏡の前にいて、髪を乾かしていた。
まだ裸のままだ。
美子ちゃんの肌は真っ白で、背中のラインがきれいだった。
「あの子。大人になってたんだな」
タオルで半分隠れているが、おっぱいもしっかりあった。
数秒の間、視線を美子ちゃんに留めてしまう。
少し前に目を移すと、鏡に美子ちゃんの顔が映っていた。
美子ちゃんは鏡を通して、自分を見ているオレのことを見ていた。
思いも寄らぬしっとりした視線だ。
オレに見られて、腹を立てている感じではない。
「なんかドキドキするよなあ」
美子ちゃんに「女」を意識するのはこれが初めてだった。
オレはクラクラと目まいを覚えた。
ここで我に返る。
似た設定の小説があったと思いますので、創作には反映できないですね。