日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

(日高) 神社猫と再会  (226)

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病院の帰りに買い物をして、最後に高麗神社に参拝しました(226日目)。
桜のシーズンですので、参拝客が山ほど訪れていました。
駐車場には、ひっきりなしに車が入って来ます。

その車の間をすり抜けるように、懐かしい姿が見えました。
「あれはトラだ」
陽気が良くなり、神社猫も仕事に復帰した模様です。
参拝客が多いので、トラはその相手をするのに、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしています。
見ている方が「車に轢かれたりはしないか」とヒヤヒヤします。

若い男女がトラを撫でているので、私はひとまず神殿に行きました。
「いつも有難うございます。それと、今回はトラに助けて貰ったので、トラが長生きしますように」とお祈りしました。

駐車場に戻って来ると、トラが独りで座っていました。
驚かさないように、ゆっくりと近くに寄ったのですが、トラは私のことを忘れてしまった素振りです。
まあ、前回から3か月以上経過していますし、その辺は猫の頭です。
そこで、「トラ。元気だったか」と声を掛けました。

その声で記憶が甦ったのか、トラは一目散に走って来ました。
「危ないから、そこにいろ」
さすがにドキッとします。
トラは私の所に来ると、盛んに体を擦りつけて来ました。
猫なりの愛情の表現ですね。

「お前はバーサンだから、鰹節ね」
ポケットから鰹節を出し、トラに与えます。
最近のトラの好物は鰹節や煮干しです。
次第に年老いて来て、重い物が食べられなくなっているのでしょう。

食べ終わったので、猫を安全な場所まで連れて行くことにしました。
「鳥居まで送ってやるから、一緒においで」
私が前を歩き、猫が後に続きます。

しかし、車の後ろを歩いているうちに猫の気配が消えました。
振り返ると、もはやトラは見当たりません。
「一体どこに消えたんだろ」
一瞬にして消失したようですが、おそらく金網を越え林の向こうに行ったのでしょう。

この一年は体調が思わしくなく、半ば絶望しかけていましたが、トラのおかげで生きて来られたと思います。遠くから眺めるだけで良いので、トラと過ごす時間がこの後も長く続いて欲しいものです。