◎雨を見に行く
月曜は夫婦双方が休みの日です。
それでも、朝からざあざあ降りなので、家人には黙って外出しようとしました。
居間を出ようとするところを家人に止められます。
「どこ行くの?」
「雨を見に行くんだよ」
梅雨時に、新緑の上に降る雨はきれいなもんです。
木の葉の上に落ちる雨粒は情緒を感じさせてくれますから。
すると、家人は「私も行く」とのこと。ダンナが外出しなくとも、同じ理由で散歩に行こうかと思っていたとの由です。
ここは夫婦で、やはり似たもの同士です。
行き先はいつも通り飯能方面ですが、特に目的地があるわけではありませんでした。
木が沢山あり、見晴らしが良ければそれで十分です。
結局、有間ダムに行き、人気の無いレストハウスの前で、雨を見物しました。
やはりこの時期の雨には風情があります。
帰路、高麗神社に寄ると、帰りしなにトラちゃんが駆け寄ってきました。
半年振りの再会です。
今日は何をしたわけでもないのに大満足でした。
寒かったので、胸にズキッと響きましたけど。
追加)
十五分ほど猫(トラちゃん)を抱っこしたのですが、家人が「もう帰ろう」と猫をからかうと、猫がその都度「ふぎゃあ」と抵抗しました。
まるで「まだダメだよ」と言っているようです。
相手が動物でも、付き合いが長くなると、心が通じるようになります。