◎幻覚
アスカ容疑者は、「盗撮・盗聴されている」と警察を呼んだが、あれとまったく同じ状況の人に接したことがあります。
叔父(母方)が50過ぎで亡くなった後、叔母は精神に失調をきたし、じきに「隣の人が盗聴している」「スパイがいる」と警察を呼ぶようになったのです。
従妹たちは困り果て、埼玉に住む当方に連絡したので、何度か叔母の家を訊ねたことがあります。電話が来るのは深夜なのですが、家に行くと、その時には叔母は落ち着いていることが多かったです。
ごく普通のときと変わりありません。
アスカ容疑者が「やっていない」と言うのが、あまりに真実味があるので、叔母の振る舞いを思い出しました。
なお、叔母は「時」が解決してくれ、叔父の死を受け入れられるようになったら、平静に戻りました。
とまあ、ここまでは他人事ですが、当事者として幻聴・幻覚は見たので、アスカ容疑者の感覚は分かります。原因はもちろん薬物ではなく、「死に瀕した」ということです。
ひと言で幻聴・幻覚と言うけれど、当人にとっては、まさに現実そのものです。
目の前で人が動いているのを見るから、警察を呼ぶわけです。
それほど感覚が鋭敏になっています。
「人は自分の信じたいものを信じる」と言いますが、まさにその通り。
自分を正当化するために、他者を悪者と信じ、そう仕立てるなんてことは、誰でもやっています(?)。
人によってはアベソーリはとてつもない悪人に見えるだろうし、天才的なリーダーに見えている人もいる。
どこに現実があるかは、人によって違うので、これを見極めるのは、本当は難しいことなのだろうと思います。自分なり他人なり、「人の目」を通してでしか判断出来ません。
当方の場合、あけっぴろげな性格なので、何が起きたかを書いたり言ったりしています。
それを読むと、本当にヤバイ状況だったことが分かります。
あの世の間口に立ち、扉を開くところまで行っていましたね。
当方を迎えに来た死神2人は、ほとんど現実でした。
「だって、カーテンが開いたもの!!」
幸い、今は幻覚を見ることはないです。眠る度ごとに観ていた悪夢も、今はほとんど観なくなっています。
(ホラー小説を書き終われずに困ってますが。)
今はたまに幻聴があるくらいで、人の居ないところで声が聞こえることはあります。まあ、これは昔から。
アスカ容疑者は、たぶん経口で服用したものの中に覚せい剤成分が入っていた。
あぶったり、打ったりしていないので、本人には「やった」という自覚が無い。
ここからは警察と同じ関心になりますが、「どこから」「誰から」入手したかが問題です。
ここからは妄想です。
たまたま男が街角でアスカ容疑者に会う。
「シゲちゃん。良いものあるよ」
「オレはもう薬は止めたんだよ」
「大丈夫。サプリだから法には触れない。錠剤だもの」
「シャブじゃないの?」
「当たり前だよ。アンタもう出来ないだろうに。こいつは別物。でもソコソコいける」
「ふうん」
「2回分をただであげるから、気に入ったら電話して」
シゲちゃんが去る。
男がどこかに電話する。
「もしもし。良いネタありますけど。某タレントが再犯します。この話を御社で買ってくれますか?」
なんだか、メディアの動きがやたら早かった。
警察が流すのも早いが、メディアはもっと早い。
「予め仕込んでたのか」と思うくらい迅速でした。
まあ、前回以来、ずっと貼り付いていたのだろうと思います。
アスカ容疑者を嵌めようとする輩はそれこそ沢山います。
いざ線の外に出ると「自分以外が全部敵に」なってしまうだろうと思います。さらに本人には幻覚が取り付いてもいるわけです。
まさに四面楚歌とはこのことです。
原因が薬物なら、止めて治療を行えば、症状は無くなります。
しかし、あの世が近くなって生じる現象の方は、ゼロにはなりません。
困ったことに「まぼろし」ではなかったりします。