◎弾丸帰省のてん末
火曜の夕方に出発して、水曜の夜に戻る日程で帰省しました。
母は腰を骨折して入院しているし、父は認知症なのか妄言を吐いているらしいので、見に行ったのです。
幸いなことに、母はリハビリの段階に入っていました。
詳細を聞くと、「10キロの蜜柑箱を持って、そのまま腰を捻ったらポキンと折れた」とのことでした。高齢者なので、骨が弱くなっていたわけですね。
ひとつ折れ方が悪ければ寝たきりだったそう。また、次に同じ箇所が折れるとやっぱり寝たきりになるそう。
「しばらく病院でのんびりするといいよ」
母は腰が折れて、起きられなくなったのに、自分で入院の支度をして、事前に病院と車の手配をしてから、病院に向かったという話です。
「いざという時」の母は、落ち着いていて、物事をテキパキと処理しますので、いつも驚かされます。これはおそらく祖父ゆずり。
母方の祖父は立っているだけで皆が怖がったのです。
父も「男の間に入っても、かなり気丈な方だろう」と感心していました。
しかし、やはり深刻なのは父の方でした。
父は、息子(当方)とまったく同じ経過を辿り。心臓病から腎臓の機能が損なわれているようです。血液をきれいに出来ないので、体は重いはずですし、幻覚を見始めています。
この状態になると、透析をしなければ、長くはもちません。
数日中に診察を受けるそうなので、医師には「父の腎臓を調べてくれ」と言うように伝えました。ここで状態が見えないようなら、その医師はかなりのブッシュドクターです。
このまま放置すると、父は2ヶ月くらいで死にます。
しかし、すぐに治療を始めても。半年から1年くらいだろうと思います。
本人と周囲には、「もう先は長くない。このままだと2月には葬式だよ」と伝えました。
高齢なので、過度の延命治療は不要と思いますが、幻覚により他の者に危害を加える可能性がありますので、立っていられるうちは治療をしたほうがよいと思います。
「死ぬ前日まで立っている」のは、わが一族の伝統でした。
父はもはや、「実際には存在しない人」が見えているそうです。
他の者は「ボケた」「認知症だ」と見てしまうのですが、私は同じことを実際に経験しましたので、「父にとっては現実そのものだ」と説明しました。
「なぜ見るか」は、ひと言で言えば「死期が近いから」という理由です。
ただし、治療によっては、また普通の生活に戻れる場合があるのは、私が示すとおりです。
帰路は慌てて、「蕎麦かっけ」と「ひっつみ」を買いました。
インスタントでも、それがあるだけ有難いです。
蕎麦かっけは八戸藩のものと思っていたのですが、流れ的には九戸独自のものもあるようで、私は九戸風のを食べて育ったようです。
「なあるほど。俺は根っから九戸党だったわけだ」
ここで納得しました。
明日、家族はしゃぶしゃぶですが、私だけ蕎麦かっけ。
正調のニンニク味噌と、秩父胡桃だれで行きます。
画像はかっけ類と、夜の駅です。
さすがに疲れました。駅がダメなので、数日は具合が悪いだろうと思います。