日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第536夜 コンテスト

夢の話 第536夜 コンテスト
4日の午前5時ごろに観た夢です。

夢の中の「オレ」はかなり現実の自分に近い存在だが、少し違う。
30歳台で、今の妻に似た感じの伴侶がいる。子どもはいない。

「これで38戦目だよ」
妻がスマホを差し出す。
画面には、黄色とも白ともつかぬ立方体が写っていた。
「今度はこれが何かってこと?」
「そう。紅あずま、炎、玉豊の3つのうちの1つ」
お正月のクイズで、画像だけを見て、三択式でそれが何かを当てるものだ。
トータル百戦で、不正解の者が順次消えていく。
1日1問で、出題が毎日続くが、合計百日の戦いのうち、この日が38日目だった。
今は2万人弱が戦線に残っている。

最後まで残っていれば、賞金1千万円を優勝者で山分けするしくみだ。
参加登録費も各々1千円必要で、今回は30万人が応募したから、主催者はかなり儲かる。
だが、宝くじと違い、自分の力とセンスで勝ち上がることが出来るから、かなり人気がある。
「ヒントは、糖度が36%だって」
「そいつはスゲーな。その糖度ならもはや芋の甘さじゃない。果物だろ」
それが3つの品種のうちのどれかということを当てるわけだ。
食べて当てるのではなく、小さく切った外観だけで当てねばならないから、結構、難しい。

「ところで、『炎』ってのは何?紅あずまや玉豊かは判るが、そいつのことはこれまで聞いたことが無い」
「サツマイモじゃなくて、タロイモを品種改良したものらしいよ」
「なるほど。それなら見た目が少し違う。だから四角く切ってあるわけだな」
ま、こいつだな。

妻はスマホを操作して、回答を送信している。
オレはここで、周りの状況を見回した。
オレたちは、どこかアパートかマンションの1室にいる。
「昔住んでいたT沢の部屋に似ているな」
水の出る土地で、湿気が多かったから、夜のうちに床に水が溜まるほどだった。

唐突に妻が声を上げた。
「あれ?これは何かしら」
妻がスマホをオレの方に差し出した。
「ほら。画面が変だよ」
スマホは撮影モードで、部屋の中が映し出されていた。
「ありゃ」
部屋の中に、真っ白な玉が映し出されている。
直径が20センチくらいの白球が空中に浮かんでいるのだ。
「画面に埃が着いているんじゃないか」
ティッシュを取って、軽く画面を拭いてみる。
もう一度、画面を見ると、今度は三つ写っていた。
「こりゃ。煙玉じゃないか」
静止画像では光の加減で写ることがあるが、撮影モードで映ることは珍しい。
このままスイッチを入れれば、動画で記録できるかも。

ここで、オレは気が付いた。
「でも、何でこの部屋でこんなものが映るんだろ」
すると、その瞬間、オレの喉元が誰かの手でがっと掴まれた。
怖ろしいほどの握力だ。
「ウグ・グル・ラス・ナル・・・・」
恐らく手の主なのだろう。耳元で声が聞こえ始める。
老婆が呪文のような言葉を唱える声で、日本語ではなかった。

息が出来ない。
「ううう」と声を上げようとするが、声にはならなかった。
(おい。オレの状態に気付いてくれ。)
妻にそう伝えようとするが、その肝心の妻は一新にスマホをいじっていた。
(となると、さっきのは正真正銘の煙玉だ。しかも、オレに悪い念を送っているのだ。)
仕方なく、九字を唱える。
だが、老婆の声は鳴り止まず、オレは首を掴まれたまま息が出来ず、そのまま固まっている。
ここで覚醒。

夢の内容が前半と後半がまったく別でした。
首を絞められ、苦しさのあまり、「うんうん」と唸っていたのですが、隣の部屋で受験勉強をしていた息子がそれに気付き、襖を開きました。
おそらく、夢の途中で軽い狭心症を発症したのだろうと思います。
寒い時期には、これがありますので要注意です。

老婆の言葉は外国語でしたが、首を絞められながら、「これって梵語かな」と考えていました。

なお、夢がT沢の部屋に関連付けられていたのですが、そこで異常な出来事が頻繁に起きていたためだろうと思います。
テレビやエアコンが勝手に点いたり消えたりしたり、部屋の外を誰かが歩く足音や話し声が聞こえました。建物が地面より高いところにあり、6辰らいの高さでしたので、足音が聞こえたのは空中です。