日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎共謀罪

 アベ総理はいよいよおかしくなって行く。
 人が頭で考えていることを区分するのは難しい。
 どこからどこまでが「気分」で、どこからが「計画」なのか。

 例えばこんな具合。
 「あまりにも金の問題が多いから、国会議員を襲撃したくなってくる」
 「悪徳政治家に鉄槌を下すべきだ」

 こういう言葉を仲間内で発すること自体はもちろん無罪だが、凶器を準備したりすれば罪になる。
 考えるのは自由で、行動に移すのは犯罪だ。
 「してやりたい」はあくまで気分だが、「してやる」は意思表示だから、この辺からが危険思想の領域に入っていく。
 それでも、言葉だけなら厳重注意だろう。
 ただし、ブログに書いたり、電話をしたりすれば、威力業務妨害や脅迫になる。

 具体的な行動計画を持っていれば、いよいよ犯罪の領域だ。
 ところが、具体的な計画性を伴っているかどうかを確かめるには、事実を確認しなくてはならない。
 事実があって、懲罰の根拠が出来る。

 しかし、この共謀罪はそういう疑いがあれば(またはそれを理由にすれば)、「好きに逮捕していい」という法律だ。
 これを通すようなら、戦前と何ひとつ変わらなくなる。
 自民党員だって大半は反対だろう。これを抑止しないようなら、よほど状況が見えていないか、ニセモノだ。

 またお得意のタラ・レバを聞かされるのだろうか。
 つい1年前のわけの分からないレトリックを思い出す。
「日本人を収容した救護船を守っている米艦隊が攻撃を受けたときに・・・」
 タラレバが細に入りすぎて、本当に笑える。
 風が吹くと、いかに桶屋が儲かるかという次元だ。
 今度はどんな「頭のおかしい仮説」を持ち出すのだろうか。

 テロを具体的に企図していれば、現行法でも取り締まれる。
 それを「何でも逮捕」にしてしまおうという発想が異常だ。

 西欧では数十人、数百人程度のテロ事件で大仰に騒ぐが、イラク・シリアで有志連合は、その5千倍以上を空爆で無差別に殺している。
 死者は30万人とも60万人とも言われるが、正確に数が分からないのは、無差別に皆殺しにしているからだ。
 その先頭に立っているのはプーチン・ロシアだ。
 今やアベ総理は、西欧よりも「親ロシア」色を打ち出している。(少なくともイラク人やシリア人にはそう見えているはずだ。)
 そうなると、五輪は格好の標的だ。仏像を壊していい気になっている「とにかく反日」の国民(韓国だが)もいることだし、いざ標的になれば、どうやってもテロを防ぐことは出来ない。

 テロが怖いなら五輪などやるな。
 「いい格好しい」の割にはビビリ過ぎる。
 「テロリストかもしれない」ヤツを取り締まり始めたら、きりが無いんだよ。

 「癌ができるかも知れない」という理由で体の組織を切り刻んでいたら、結局は早く死んでしまう。