日刊早坂ノボル新聞

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クビになってしまうのか

官房長官の説明では、総理夫人付きのTさんは、夫人の指示を仰ぐことなく、自身の判断で、関係省庁に照会し、独断で回答を送信した、ということになっている。

そうなると、これは公務員法に抵触する可能性がある。

国家公務員法
(職務に専念する義務)
第百一条  職員は、法律又は命令の定める場合を除いては、その勤務時間及び職務上の注意力のすべてをその職責遂行のために用い、政府がなすべき責を有する職務にのみ従事しなければならない。

菅氏の説明では、Tさんは、職務時間中に、民間人の問い合わせに対し、自身の職位を利用して情報収集を行い、独断で回答した。
すなわち、自身の公務員としての立場を、私的に利用したものとなる。
これはダメだよね。

とまあ、これはブラフ。

普通に考えれば、公務員が独断で認可関係の情報を民間に提供することなど、そもそも有り得ない。
企業では情報漏えいは犯罪になる。
クビどころか損害賠償の域だ。

ここは夫人の関与をとにかく否定しようとするから、どんどんおかしな方向に進んで行く。
夫人に悪気は無く、その時々に「よかれ」と思ったことを、何気なく振舞う。
悪意はないから、自覚も無いわけだが、しっかり、忖度の片棒を担いでいた。
そのことを認めてしまえば、そこでこの件は終わりなのに。

基準を満たさない候補者を総て捨てていたら、新しいムーブメントは興せない。
たまには、可能性を見出して、掬い上げることも必要だ。
(もちろん、それが権力者にこびへつらう者だけであってはならないが。)

総理が早い段階で、「忖度は私の側からは如何ともしがたいが、なるべく気をつける」と言えば、とっくの昔に終わっていた。
そこを「私や妻が、もし関わっていたら議員も辞める」と言ってしまったから、それを取り繕うためにこんなことになってしまう。

ま、話をここまでこじらせたのは稲田大臣。さらっとかわしていれば、サッサと終わっていた。
そもそも、この人は本物の保守主義者ではない。

冒頭に立ち返ると、もしこのまま強弁を続けるなら、Tさんは職務怠慢でクビにせざるを得ない。
さて、どうするの?