日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎石川啄木の秘密

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石川啄木は、自身の作品の中で「ふるさと」を頻繁に取り上げています。
その啄木にとっての「ふるさと」と言えば、「渋民村」です。
啄木の父は、常光寺の住職として赴任していたことがあります。

ところが、石川一(はじめ:啄木の本名)は、幼少期の大半を盛岡市内で過ごしています。
仁王小学校に通い、そこで金田一京助野村胡堂らと交友しました。
それなのに、啄木の歌う「ふるさと」は渋民村になっているのです。

この謎は簡単で、おそらく岩手山の眺望だろうと思います。
岩手山は渋民付近から眺めると、すこぶる見栄えの良いフォルムとなります。
この岩手山のかたちが好きだったので、構図として「ふるさと」にふさわしいと考えたのでしょう。

画像は、順番に盛岡市内から眺めた岩手山と、旧玉山区の天峰山から眺めたもの、渋民からのものです。