◎夢の話 第627夜 暗闇から
8月5日の午前3時に観た夢です。
峡谷の入り口に立っている。
周りは薄暗く、夜明け前くらい。
谷の両側の斜面には、草が生えており、その草がさわさわと風に揺れている。
その向こうは漆黒の闇だった。
そのまま呆然と佇んでいると、突然、闇の中に光が見えた。
ひとの目のかたちだった。
左目がぽっかりと空中に見えている。
「だが、あれはたぶん20メートルはある」
距離的に見て、それくらいの大きさがなければ、こんな風には見えない。
「うひゃあ」
感情の無い、典型的な不浄霊の視線だ。
ひたすら気色が悪い。
しかし、目を離せずそのままひとつ目を眺めている。
ここでオレはひとつのことに気が付く。
「オレはあいつのことが見えるが、他のものも見える。だが、あいつの方はオレのことしか見えないのだ」
突然、恐怖に駆られる。
ここで覚醒。
この後は何度目を瞑っても、その都度、その峡谷の入り口が出て来ました。
年増女の深情けくらいしつこいです。