日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第632夜 まじない

◎夢の話 第632夜 まじない
 1日の午前1時頃に観た夢です。
 夢の中の「オレ」は独立した存在で、夢の世界だけの住人です。覚醒時の私とは別人格ですが、両者は繋がっており、常に傍観者的に相手を眺めています。

 オレは20歳くらいの大学生。
 いつも仲良し5人組で行動している。
 オレは一人だが、他の4人は2組の男女のカップルだ。
 そのうち一人の女の子は、オレの元カノだったので、多少複雑な気持ちもある。

 5人でドライブに出掛け、高原に行った。
 あちこちで記念写真を撮ったが、写真が変な風になった。
 オレにはよくあるが、余計なものが写っていたのだ。
 他の皆の気分が壊れると行けないから、オレはこっそり画像を捨て、さりげなくお祓いをした。
 ところが、オレの仲間に取り憑いたのは、なかなかの悪霊で、今度はオレに乗り換えてきた。
 運転席から後ろを振り返ると、仲間の間に人影が混じり、オレのことをじっと見ている。
 オレは仕方なく、「用事を思い出した」と最寄の駅に寄せて貰い、電車で家に帰ることにした。

 オレの部屋は大学のすぐ近く。
 駅に降りると、学生が溜まっていた。
 やり過ごそうとすると、一人の男が声を掛けてきた。
 「今日はどこかに行くんじゃなかったのか」
 何だか馴れ馴れしい。
 オレの肩に手を掛けて、偉そうな口ぶりで物を言う。
 「今度俺も連れてけよ」
 オレははっきりした性格だから、即座に断った。
 「お断りだな。オレはお前みたいなのが嫌いだもの」
 すると、その男はムッとした表情をした。
 
 「おい。いいのか」
 「なに」
 「オレはお前たちの秘密を知っている。全部ばらしてやるからな」
 人は「お前のことを知っている」という言葉には弱い。誰しも何かしらの秘密があるからだ。
 だが、すぐに「別にどおってことはない」と思い直した。
 「偉そうなことを言うな」
 その言葉と同時に、オレは男の頭をひとつ張った。

 すると、その男は周囲に向かって叫んだ。
 「こいつらは乱交している。■美なんかは堕胎したこともあるんだぞ」
 オレはふうと溜め息をついた。
 何だ、作り話か。自分が仲間に入れて貰えないから、嘘でこちらを貶めようとしているのだ。
 すぐにオレの「スイッチ」が入った。
 すかさずオレは男の眉間に指を当て、この言葉を唱えた。
「これからお前が嘘をつく度に、それがお前の中に溜まって行く。お前が家庭を持ち、何年か経った時に、お前の妻や子どもの肌にポツンと黒い染みが出来る。よく覚えて置け。そいつはお前がまいた嘘だ」
 そして、その黒い染みはたちまち癌化する。

 こんなまじないなど、普通は通用しない。
 だがこの日は違う。オレはドライブの途中で悪霊を拾って来たが、そいつはオレと一緒にここまで来ていたからだ。
 オレが呪いの言葉を吐いたので、悪霊は大喜びでオレの前の男に飛び乗った。
 ここで覚醒。

 日一日と秋に向かいつつありますが、徐々に悪夢が出始めました。
 そういえば、夏の間は比較的穏やかなのに、「あの世」系の出来事が続きました。
 これでは、10月くらいには、声や夢にさぞ悩まされるだろうと思います。

 夢の中の「オレ」は、相手に掛けている呪いが「その後どうやっても解けない」ものだと知っているのに、平然と悪縁を渡していました。
 怖いのは、普段自分が意識していない悪意が心の中にあることです。
 困ったことに、登場人物が総て実在の人であること。こちら側の世界での意味を考えさせられてしまいます。

 ちなみに、念(または癒し)の力で病気を治したり、あるいは作ったりすることは、ある程度現実に可能なようですが、どちらも質的には同じ「呪い」になるらしい。
 このため、両方ともやってはいけないことだということです。