◎夢の話 第644夜 切れる
1日の午前3時に観た夢です。
何かの会合があり、花園神社に向かうことになった。
同行者は3人で、オレとオレの知り合い、そしてその知り合いの知り合いだ。
3番目のは、オレの知人の上司か何からしく、最初から態度が偉そうだ。
勤め人なのに、肩近くまで髪を伸ばしている。白髪交じり、と言うより、白髪頭だ。
まだ五十台だろうから、若白髪というやつだな。
こんな感じの人はメディア業界や学校にはよくいる。
「髪を切りたまえ」と言われる立場ではないから、管理職か、あるいは出世を諦めた人だ。
神社の前に着くと、どうも感じが違った。
「花園神社と書いてありますが、なんか変ですね」
どうもイメージとは違う。
「名前が同じでも、ここは別の神社ではないですか」
会合は2時からで、あと1時間半は余裕がある。
「じゃあ、飯でも食って行こう」
横道に曲がると、昔からあるような飯屋があった。
暖簾を分けて中に入る。
「じゃあ、ビールでも頼もう」
白髪頭がさっさと注文する。
「私は結構です。会議の前だし、そもそも」
今のオレは外で酒を飲まない。
すると、白髪頭が突然、横柄な口調になった。
「なあに言ってるの。どうせ大した集まりじゃあねえよ。なあ」
オレの知人に同意を求めた。
「はあ。はい」
やっぱり、こいつらは上司と部下との関係だ。
オレは頭の中で今の状況を推し量った。
(この白髪頭。もしかして組織にはよくいる権力志向のヤツじゃないか。相手が自分より下だと見るや、極端にエラソーな態度を取る。)
オレは白髪頭の部下の知り合いだから、たぶん、「自分より立場が下」みたいな感じで振舞うだろうな。こういうヤツは狭い自分の人間関係で世間を推し量るもんだ。
「私は外では酒は飲まないんですよ」
重ねてオレがそう言うと、白髪頭がオレにも分かるように「チッ」と舌打ちをした。
オレは頭の中でこの先の展開を想像した。
自分の思う通りにならないと見るや、こいつはあちこちネチネチと絡んできて、オレを貶めようとするだろう。自分が少しでも優位に立つためだ。
白髪頭が口を開く。
「おい。ところであんたは何をやってるの」
エラソーに上から物を言うつもりだな。
面倒臭い。話を早く終わらせよう。
オレは白髪頭の眉間に思い切り人差し指を打ち当てた。
「おい。お前がどこの会社のどういう役についているかは知らないが、そんなのは外に出れば一切通用しない。肩書きなんか、何の意味も無いんだよ。勘違いするな」
白髪が返事をする前に、そいつの足のくるぶしの辺りを軽く蹴った。
ここは人間の体の中で、唯一、「傷害」事件にならない箇所だ。
(さあ、やり返して来い。そこからが始まりだぞ。)
どこからやり込めてやろうか。
ここからはお決まりの展開の後、覚醒。
権威主義的、権力志向の人間に99%当てはまる傾向は、「会社の金、もしくは公金をごまかしている」ということです。まず間違いない。
こういう人間の足を掬うには、金銭面の不始末やその原因となった女性関係を洗えば、簡単に見つかります。
夢から死霊や悪霊が去り、生身の人間が出るようになっています。
だいぶこの世に戻って来ました。