日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎個室を嫌う理由

母は長らく入院していた時期がありますが、その時の体験から個室に入るのを嫌がりました。
おそらく、個室は「患者が最後に入るところ」だという意識があったのだろうと思います。
このため、入院する際は、必ず4人部屋を選びました。

ところが、冬季はインフルエンザ感染を予防するために、大半の病院では面会禁止とします。
かろうじて、少しなりとも面会が出来るのは、個室患者だけです。
個室の患者は重篤のことが多いのと、他と隔てられているという理由です。

母は「孫と面会するために」個室に入るのを了承したのですが、個室が空かず、それを待っているうちに容態が悪くなりました。

私も個室が嫌いです。
母とは別の理由で、個室には逃げ場がないからです。
心臓の治療を受けた時に、術後の経過があまり良くなかったのですが、あの世の住人を目にしました。
その時の私はベッドに体を起こしていたのですが、カーテンが急に開き、2人の男が現われたのです。
そのときの男たちの表情ときたら・・・。
とてもこの世の者とは思われません。
姿かたちが怖ろしいのではなく、持っている佇まいが薄気味悪いのです。
男たちは私を連れ去ろうとしたのですが、幸い、まだ死ぬ時期ではなかったらしいです。
男たちは手を伸ばしましたが、私との間には水族館で見るアクリル板のような壁があり、入って来られなかったのです。

個室では、どこにも逃げ場がありません。
その後は、必ず「入り口すぐのベッドに、私よりも重篤な患者がいる」病室を選ぶことにしています。
出来れば私のところに来る前に、その患者に気が付いてくれよ。
生き延びるためには、どんな手でも使います。