◎有り難いのだが
一昨日、叔母からリンゴが届いた。
この叔母とは、田舎に行った際に、直接、土産をやり取りすることはあるが、家の方に送ってもらうことはあまりない。
ここは、実家が商店だし、母がその辺は気が回る人だったので、「沢山送られても逆に困るだろう」という配慮があったのだろう。
実際、秋になると、母や親戚から3箱4箱のリンゴが届くので、近所にも配り切れない時があった。
「送られ過ぎると困る」というのは贅沢な話で、その中心にいた母が亡くなり、今後は「どれだけ有り難かったか」を痛感すると思う。
叔母にお礼の電話をすると、「具合が悪いんじゃあないかと気になった」という話だ。
それを聞き、思わず心の中で「やめてけろ」と叫んだ。
それって、「虫が報せる」ってヤツだよな。
叔母も直観力が強い人で、当方とは話が合うから、余計にドキッとさせられる。
もちろん、「いやあ、全然大丈夫ですよ」と努めて明るく答えた。
こういう嘘は、勘の鋭い人には通じないが、気休めにはなるかもしれん。
心配してくれる人がいるのも有り難い話だが、それももはや叔母くらいだろう。
叔母には、あまり他人には言わないような「踏み込んだ話」も出来る。ま、(第三者の)生き死にの話ということだが、その話題が当方のことになるのは勘弁して欲しい。
写真を撮ると「デロデロ写る」のが一層強くなって来た。
ブログやSNSに気軽には載せられないものが写り始まっているので、より一層の警戒が必要だ。
叔母の「虫の報せ」を含め、嫌な材料が増えているし、春までが正念場だろうと思う。
叔父二人のエピソードを小話にすることを考えていたので、この機に短編を1本書いて叔母にプレゼントしようと思う。