◎鳥谷ヶ崎城址(花巻)
たまたま日曜に花巻で会合があり、久々にこの地を訪れました。
花巻も城下町のひとつなのですが、城跡がほとんど残っておらず、わずかに鐘楼などに名残りを留めるだけです。
そこは平城で、城を壊した跡にどんどん建物が建ってしまいます。
古いお城や街並みは、なるべく残っていてくれたほうが望ましい。つくづくそう感じます。
侍話の方は、次は『鳥谷ヶ崎情夜』を予定しており、この地が舞台になります。
外で体を冷やしたのが悪かったらしく、会合の途中から具合がどんどん悪くなりました。
帰る頃にはまっすぐ立てず体が傾いてしまう程。
実家に戻ってからは、ずっとひと晩横になっていました。
「この状態で、お迎えが来られると避けようがないよな」
それが「黒いひと」たちでも「母」でも同じことです。
独りでいる局面が一番ヤバい。
普段は他の患者たちと一緒の病棟にいるわけですが、私よりも「死にかけ」のジジババが傍にいて欲しい。
「連れて行くなら、なるべく年功序列で頼みます」
今はそのように肩代わりしてもらう相手もいません(冷や汗)。
不整脈がドッコドコ。
あらゆる暖房をつけ、家の中をがんがん温めて横になっていたら、ようやく眠れました。
今日は午後に出発し、深夜割引が発効する時間になった頃に家に戻る予定ですが、なかなかしんどいです。
母は私が帰ってしまうことを悟っているらしく、朝から家じゅうがガッタガタと音を立てます。
頻繁にドアが開閉する音が響くし、足音が鳴るのです。
この2日は、夜中に5回もトイレに行かされていますので、「一緒にいる」とは思っていましたが、このまま付いては行けぬものらしい。
ちなみに、私は腎臓の持病もありますので、トイレにはほとんど行きません。普段は1日に1回です。
日に7、8回もトイレに行くのは、母の習性でした。
エレー具合が悪いのは相変わらず。
あらゆる意味で次の春を迎えるのは相変だ。
色々と難しい問題を抱えていますが、とりあえず、叔母を見倣って「努めて明るく」捉えようと思います。
今も家じゅうがゴトゴトと鳴っています。
洗面所の方でガタピシと音がしたかと思えば、反対側の仏壇の間の方から壁をトントントンと叩く音が響きます。部屋の中で、母の化粧品の匂いがしますので、実際に歩いているらしい。
昨日会った知人は「自分の娘が死んだ時には3年くらい気配があった」とのこと。やはりどこの家でも起きることのようです。