日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎社会的弱者への「たかり」

◎社会的弱者への「たかり」
 体調維持のために、朝晩、体温を測り、血圧を測り、血糖を測ります。
 血糖は、糖尿病を問題としているのではなく、低血糖を警戒していることによります。
 血圧も血糖も下がりやすくなっているわけです。
 よって、糖尿病の治療は必要ありません。

 ところが、検査用の針や測定チップの入手には、医師の処方箋が必要で、それには病院からの薬局の指定があります。
 また、検査針等を入手する時には、「インシュリンを購入しなくてはならない」決まりだ、と説明されます。
 インシュリンなど必要なく、そのまま冷蔵庫に仕舞うだけなので、もはや30本くらい溜まっています。
 さらに、血糖測定器については、「原則として、薬局が貸し与えるものを使う」という決まりもあります。
 私は自分の機器を持っていたのですが、それ用のチップを入手することは許されず、薬局が出した装置を使っています。
 要するに「囲い込み」で、永久にその薬局で備品を買い続ける必要があります。
 消毒綿すら、そこから出そうとするので、「さすがにそれはないだろ」と安売りのを使っています。消毒綿は医薬品ではないので、どこでも買えるし、量販ドラッグ店の方がはるかに安い。
 限りなく「違法に近い商法」ですねえ。
 一般企業の商品なら、公取あたりに調べられそう。

 今の病院は、複数の非常勤医で回しているのですが、問診や薬出しがやたら多いです。
 「変わりないですか?」
 「ありません」
 これで医療点数がつけられ、医師の報酬になります。
 別の病院にも行きますが、こちらは常勤医。患者が症状を訴えなければ、いちいちベッドには来ません。

 そもそも、病院は診療記録を患者には見せません。
 市内通院だと、窓口支払いの多くが不必要になる(これは自治体による)のですが、実際に診療を受けた者が目を通さなければ、いったい、誰がチェックするのでしょうか。
 医療費として申告される点数は、地域によって、また病院によってかなり違います。
 もう1回繰り返しますが、「こういうのの適正さは、一体誰がチェックするの?」。
 医療費が膨れ上がっている理由のひとつには、こういう側面からですよ。
 こういうのを患者のせいにされては、それこそ「良い面の皮」というもの。

 本題はここから。
 さすがに、「こういうのはおかしい」と思う人がいて、中には「地域医療の見直し」を陳情しに行く人もいます。
 ところが、役所の窓口でそんなことを言っても上には上がらない。これはそもそも役所はそういう機関ではないからで、あくまでトップダウンの流れしかありません。
 こういうイッシューは、政治の考えるべき問題です。
 ところが、こういう話を自民党の代議士に持って行くと、話を聞いて人は完全にゼロ。
 ま、医師会や病院経営者らは地域の有力者なので当たり前です。要するに「お友だち」。
 野党の代議士には力がなく、やり方も知らない。
 そこで持ち込むのは、公明党の政治家ということらしい。
 実際に、その話を地方議会の同党代議士にした人によると、「結構、熱心に取り組んでくれる」とのこと。
 ま、今のところ、提案寸前までは行くが、やはり潰される。
 地方ではなく、国のレベルから議論を進める必要があります。

 私は公明党の支持者でもなんでもありませんが、この党の存在意義は高いと思う。
 何せ野党支持票の総数が50%を超えているのだから、公明党が寝返るだけで、小選挙区の大半は勝ち取れる。
 政権を獲らなきゃ、政治など変わるわけが無いので、「まずは自民党に冷や飯を食わせる」ことからだと思うが、小さい者ほど我を主張します。

 医療や福祉分野の「たかり」を抑えることで、費用は20%近く軽減出来ると思う。
 それに医療費自体の見直しも必要だ。商品を製造する量が増えれば、価格は安くなるのが当たり前なのに、薬価だけは変わりません。