◎私よりもヤバい人(416)
昨日、神社から帰った夜に夢を観たのですが、その夢はこんな具合でした。
居間で仰向けに寝ていると、向かい側の長椅子に女が座っていた。
その女が口を開く。
「あんたはワタシを殺した。だから、ワタシはあんたに取り憑いて、地獄を見せてやる」
え。何だって。
「あんたはワタシの首を絞めて殺しただろ。よもや忘れたとは言わせぬぞ」
直前まで眠っていたので、あまりよく頭が働きません。
「あんたが殺した」と言われると、「そんなこともあったのか」みたいな気になります。
ぼおっとしているわけです。
「ワタシはあんたを許さない。あんたが死んだ後もずっと苦しめてやるからな」
参ったな。俺は自分でも気付かぬうちに、女を殺していたのか。
でも、程なく気が付きました。
そこで、がばっと起き上がります。
「ちょちょい。俺は女を殺してなんかいねえよ」
目が覚めて気付いたことは、自分は「幽霊に乗られている」ということです。
「しまった。昨日、俺はお持ち帰りしていたのか」
幽霊は家具を飛ばしたり、人を掴んで逆さまにしたり、などという振る舞いなど、もちろんしません(滅多に、ですが)。
心に取り憑いて、暗い気持ちにしたり、支配したりするだけ。
でも、その人の「暗い気持ち」を何倍かに増幅させます。
「やってもいないことで、心を暗くされたんじゃたまらん。明日も参拝して早く落とそう」
私にはトラという味方がいるので、トラにそいつを送って貰えれば、きっと大丈夫。
そこで、早速、翌日も参拝に行くことにしました(416日目)。
しかし、神社に着くと、さすが振替休日で、参拝客がひっきりなしにやって来ます。
「これじゃあ、いつもの流儀は無理だよな」
あっさりと拝礼だけをして帰ることにしたのです。
しかし、帰路、何気なく撮影した画像が、いつになく問題多々でした。
たまたまカップルが被写体に入っていたのですが、「彼氏」の方に散々、幽霊が取り憑いていました。
「うわあ。幽霊が現界の者に悪影響を及ぼすことは滅多に無いのに、これがその稀有なケースだな」
「彼氏」の腕を女たちが掴んでいるのですが、「そのことで悪影響が生じる」のではなく、この「彼氏」が持っている気質に幽霊たちが引き寄せられているわけです。順番が逆です。
たぶん、半年以内に交通事故に遭う可能性が高いと思います。
その時には、車かバイクかは分かりませんが、今隣にいる「彼女」も同乗しています。
これほど悪縁が寄り付いているケースも珍しいです。
「彼氏」が心を入れ替え、過去の生き方を反省し、自分が悪さをして苦しめた人たちにお詫びをすれば、状況がかなり変わるはずですが、どこの誰とも知れぬ二人ですので、どうにも出来ません。
生き死にに係わる事態が間近に迫っていますが、それも宿縁だと思います。
私には危機が頻繁に訪れますが、そんな私よりもこの二人ははるかに厳しい状況にあります。
「彼氏」の服があちこち血だらけなことで分かります。