日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

前沢にて

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所用が終わった後、花巻駅で急遽思いつき、前沢に寄ってみることにしました。
前沢といえば、言わずと知れた「前沢牛」で有名なあの前沢です。

花巻からワンマン電車に揺られ30~40分で前沢駅に着きました。
駅の前には駐車場があるだけで、商店ひとつありません。
「駅から少しのスーパーの近くに前沢牛を食べさせる店がある」と聞いていたのであてずっぽうに進むと、スーパーの看板が見えます。その向かいの料理屋の前を訪れてみると、午後の休憩時間なのか店は閉まっていました。
隣は牧場の直売の肉屋のようですので、いったん周囲を見物した後、もう一度ここへ戻りました。

前沢牛の何たるかは、さすがに岩手出身者なのでよく知っているつもり。
きっとここは、盛岡で買うより100g単価で500円は安いなあ。肉質もさすがに良さそう。
東京ならこれより1千円/100gは上でしょう。
奥で職人さん達が忙しく働いているのが見えます。

家族の土産用に1.5キロほど買い、外に出ると、先ほど閉まっていた料理店の「営業中」の看板がかかったところです。
あれま、たった今素材を買ったところだよ。しかも電車の時間まであと15分かそこら。
電車は1時間に1本だしね~。食べるとあと1時間待ち。

結局、そのままワンマン電車に乗り、一関へ行き、そこから新幹線に乗り換えました。
東北新幹線は、休日の上りなのに結構混んでいました。

腹が減ったなあ。
郡山を過ぎたところで、ようやく車内販売の売り子が通りました。
ビールと駅弁を頼んでみたのですが、弁当は売り切れとのこと。

宇都宮を過ぎると、人がかなり降り、車内は空いてきました。
さっきの売り子が戻ってきて、私の前で立ち止まりました。
「お弁当、ありましたけど・・・」
これについ、「あ、大宮で降りるので結構です」と答えてしまいました。
バカだなあ。
わざわざ私の顔を覚えており、別の売り子からお弁当を引き取り持って来てくれたのに。
20歳ソコソコに見えるのに、このプロ根性はすばらしい。
食べれられなくとも、買ってあげなくちゃね。
あるいは、ありがとうと言って、チップを渡すとか。
(「弁当を買って、釣りはいらないと余分に払う」が正解。)

コンビニのアルバイトなどでは、そっぽを向いたまま、客の顔を見もせず釣りを渡そうとするバカがいる。
それに引き換え、今どきこんなプロ意識は表彰状ものかも。
態度・物腰がきちんとした人は、品良く美しく見える。いい娘だなあ、ぜひ息子の嫁に(今のところ息子は小2だけど)。
そこまで考えたところで、自分自身が「いかにも記憶しやすいヒゲ面」だってことを思い出しました。