日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

家族の力

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最近、郷里の実家に寄る機会が多いのですが、母の表情を見ると体調が今ひとつだということを感じます。

春休みで、子どもたちを郷里に連れて行った日には、深夜だというのに老父母が両方起きて待っていました。
この時の母の顔色は青白く見えました。
しかし翌日になり、当方のみ所用で出掛け、夕方帰ってみると、半日孫と過ごした母の血色はかなり良くなっていました。
しばらく前、同じように帰省した折、母が「皆で食べる食事は美味しいね」と言っていたことを思い出しました。
これって家族の力ですね、きっと。

母のことを心配する気持ちがあるためか、実家で見た夢は、池のほとりで母が寂しそうに佇んでいるという夢でした。
大人になってからは家を飛び出したきりで、親不孝ばかりしてきましたので、後悔の気持ちを抱えているようで、目覚めた時にはポロポロと涙をこぼしていました。

昨日は、子どもたちが郷里から戻ってくる日で、「新幹線に乗せてくれればいいよ」という依頼にもかかわらず、老父は孫たちと一緒に新幹線に乗り、盛岡から大宮までやってきました。
息子は、自分を可愛がってくれる爺と別れるのが嫌で、昨晩から泣きどおしだったということです。
新幹線のホームで出迎えると、父は「じゃあ、オレは帰る」。
「せっかく来たんだから、1泊していけば。急ぐ用事があるわけじゃなし」
そこから、小一時間ほど電車に乗り直し、当家に。
父ももうじき80歳ですので、多少くたびれたのか、到着早々にソファで横になっていました。
夕食の後は、老父は孫と同じテレビを見て、孫と一緒に床につきました。

夜中、家族が寝静まってから、私はようやく仕事を始めました。
そこで改めて考え直したのですが、家族が1人増えてみると、家がいつもの何倍か暖かくなっています。
何というわけではなく、そばにいるだけで心強い。
ははあ、これこそ家族の力というものなのですね。

1人で生きて行こうと思えば、先行きに不安を感じることが多いのですが、共に考え、話を聞いてくれる家族がいれば支えになります。

(翌日追記)
翌朝は、大宮まで爺を送りに行きました。
途中で、サイボク温泉の近くを通ったのですが、老父は「ちょっと見ていこう」と言います。
いくつになっても、商売のことには関心があり、経営者の仕掛けのポイントを探るつもりのようです。
こういう姿勢はきっと死ぬまで続きます。

写真左・中央はサイボク温泉の中の池で、鯉を眺める爺と孫です。
大宮で爺を見送った後、孫(息子)は悲しくて涙をこぼしていたのですが、帰りの電車の中でカメラを向けるとあわてて顔を隠してしまいました。
「一番大好きなのは爺ちゃん」で、二番目が父だと言います。