日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

ホリエモンがテレビに

日曜にテレビをつけたら、ホリエモンが出ていました。
真っ先に思うのは「この人を出して良いの?」ということです。
テレビ局は「禊は済んだし、問題ない」と言うでしょう。
第一、一部の若者に人気がある。

でも、この人は、この人の持っている哲学が問題なのです。

1)会社をM&Aで手に入れる。
2)「事業規模の拡大」を謳って増資する。
3)株式が増えるので、既存株主に割り当てる。
4)最大の出資者である自分にも、当然、一定量を割り当てる。
ここまでは問題ありません。

問題はこの後の展開。
5)増資すると、一時的に株の値が上がる。
なぜなら、増資するのは、事業を大きくするためで、そのため収益が増すかもしれないから、投資家がそれを見込む。
6)自分に割り当てた株式を売却する。
7)海外の口座に移す。確か香港経由。

これで、錬金術みたいにお金が増えた。
ところが、この間に行ったことは、「株券を印刷した」だけです。
会社を手に入れて、事業を展開することに興味はなく、「株価を上げて、高値の時に売り抜ける」ことだけに興味があった。

要するに、子ども銀行と同じで、刷った紙がお金になる仕組みです。
ネズミ講と同じで、いずれは必ず行き詰る。
何故なら、M&Aで取り込める有望企業は、数に限りがあります。

厳密には詐欺とは言えないかもしれないが、少なくとも、完全に「ズル野郎」ですよ。
こういう「ズル」の考え方は、欲望の中に必ず潜んでおり、まさに「人間の恥部」です。

そうなると、どこまでテレビに「恥部」をさらしても良いのか、という話になります。
詐欺師や詐欺師的な「ズル野郎」の持つ共通の能力は、「口が上手い」ということ。
若い人なんかは、これでコロッといかれてしまうのでしょう。

なるほど、振り込め詐欺に何百億円も騙される国民性とはこのようなものです。
「受けるから」と喜んで「〇ンチン」をさらすテレビ局の局長の顔が見てみたいです。

「事業を拡大する」意思が本心なら、その会社の社長は、増資からわずか数か月後に、自分の株式を売却したりはしません。
絶対にするわけがない。すなわち、これが真実です。

そのことは、金儲けの哲学であり、生き方に関わることなので、「服役を終えている」ことで解消されるわけではありません。「生き方」自体は、出所しても何ら変わらないのです。
問題は生き方を顧みることなく「俺の何が悪いのか」と思っていること。

さぞ苦々しく眺めた人も多いだろうと思います。

ご意見無用。こちらの意見は変わらないし、意見交換する必要もありません。