日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

扉を叩く音  (続)

 金曜の午後は通院予約が入っており、その支度をしていると、「ピンポーン」とチャイムの音が響きました。
 「はあい」と返事をして、玄関を開いたのですが、誰もいません。

 「この辺の子どもで、ピンポンダッシュをする子はいない。訪問客が家を間違えたのか」
 昼なのであまり気にせず、ドアを閉めました。

 ところが、深夜2時頃になり、玄関のドアが「ガチャガチャ」と音を立てました。
 私の部屋は玄関の真上なので、空耳とか気のせいではありません。
 それに、聞こえたような「気がした」という次元の音量ではなく、近所にも聞こえそうな大きさです。

 ここで状況の説明を加えます。
 当家では11月頃から1月にかけて、時々、深夜の2時から3時の間に、玄関の扉をノックする音が聞こえます。
 私だけにしか聞こえないなら、ほぼ心の病気ですが、他の家族も聞いたことがありますので、「気のせい」ではないようです。

 多い時には週に2度3度と起きるので、「次に音がしたら、ドアを開けて、相手を見よう」と思っていたのです。
 しかし、心の準備が出来ていないとすぐには動けないものですね。この夜は、音がしても、階下に駆け下りる気にはなりませんでした。
 開いて外を見た時、まともに立っていられたりすると、一層気色悪い話です。

 その後、居間に行き腰を下ろしたら、そのまま眠ってしまいました。
 ところが、息苦しくて、とても寝られやしません。
 体を左右横向きにしてみたりしますが、気管支がゼイゼイ言っています。
 何度か起き上がって、お茶を飲んだりしました。
 少し楽になるので、また横になると、やはり寝られません。

 以前にも経験がありますが、狭心症から心不全に至る途中経過に似ていますね。
 「寝ている時に息苦しい。それでも、体を起こすと楽になるような場合は、心不全の疑いがあるからね」と医師が言っていました。
 (ちなみに、分かり良い自覚症状なので、憶えて置くと役に立ちます。私も心筋梗塞の時に、1週間くらい前からその状態でした。)
 心肺機能は繋がっているので、心臓に異常が出ると、肺にもすぐ影響がでるとのこと。
 ああ、嫌な話です。

 もしくは、息苦しさの原因は、秋の花粉症のひどいヤツです。
 できれば、こっちが良いですねえ。
 血圧もかなり上がっていますが、花粉の影響で気管支に炎症が起きると、当然、血圧も上がります。

 ここでこの1日を思い返してみます。
「玄関のチャイムが鳴ったり、ドアをベチベチ叩くヤツが『死神』だったら、不味いよな」
 いわゆる「お迎え」です。
 なお「ベチベチ」は手の平で叩くから、そういう音感になります。

 あともう少し血圧が上がったら、主治医の所に駆けこもうと思います。念のため、パジャマとかも準備しておかないと。
 やはり、ノックの音がしても玄関を開けない方が良さそうです。