夢の話 第433夜 テスト
気が付くと、自分の部屋にいる。
机に座って勉強をしていたらしい。
「ここは・・・?」
30年以上前に住んでいた家だった。
オレは高校生で、部屋を2つ使っていたが、奥の部屋が勉強部屋だ。
「そうなると、これはまた夢の中なんだな」
これが夢の中だろうと、目の前にある現実である事には変わりない。
ほんの少し開いた窓から、何かの花の香りが漂ってくる。
机に置かれた紙に目を通す。
紙は模擬試験の結果だった。
「うひゃひゃ。数学がエライことになっている」
2科目が数学だったが、酷い点数だ。
それもその筈で、オレは数学をまったく勉強していなかった。
「おいおい。あと1年だよ。入試どころか卒業も出来ないぞ」
ここで、ハッと気が付く。
「あれ?オレの受験する大学に数学の試験何てあったっけ?それ以前に、授業で数学を選択していないのに、なんでテストを受けてんの」
これじゃあ、先は暗い。
妻や子どもたちが何て言うだろ。
「ありゃ。オレは高校生だ。なぜ妻や子どもたちが居ることになってるの?」
ここで覚醒。
高校大学の試験や単位の件は、いまだに夢に観ます。
「もう4年生なのに、1年の体育の単位がまだだ」
「40歳くらいの自意識があるのに、事務局に成績表を貰いに行く」
「自分だけはオヤジだから、卒業式に出るべきか」
夢の中で、真剣に悩みます。