日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

扉を叩く音 (28/1/20)

1月20日 午前1時半の記録。

居間の床に横になって眠っていると、女の泣き声が聞こえる。
それも、号泣に近い勢いだった。
ゆっくりと目が覚めて来る。
「長女なのか」
何年か前、長女が彼氏と別れることになった時に、ひと晩中泣いていたことがあったな。

長女の指定席は、居間の奥の長椅子だ。
目を開き、そっちの方向を見ると、そこには誰もいなかった。

すっかり覚醒したが、泣き声はまだ続いていた。
声の主は息子だった。
襖を開き、息子をゆすり起こす。
「おい。大丈夫か」

息子がゆっくりと目を開いた。
「どうした。夢でも観たのか」
息子は、まだ頭がぼんやりしているらしい。
「え?何だか分からない」
「夢でも観たのか」
「分からない」
時計を見ると、ちょうど夜中の1時半だった。

ただの夢か。あるいは・・・。
普段、扉を叩いてるヤツの仕業なのか。
そう言えば、泣き声は息子の声とは思われない。
「女だったよな」
そう思った瞬間に、玄関の方で「カタン」と何かが落ちる音がした。
当方へ何かメッセージがあるらしい。

「まだ召喚状ではありませんように」

物の考え方は遺伝するらしく、息子も右脳で考えるタイプ。
情緒豊かだが、きちきちと物事を進めるのが苦手だ。

息子の撮る写真にも煙玉や光の筋が頻繁に出る。
修学旅行の時のは酷いことになっていた。
しかし、それが何かを何も説明していないので、本人は「写真を撮るのが下手でうまく撮れなかった」と思っているらしい。
どういう理由であれ、コントロールの仕方を教える必要がありそうだ。