日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第526夜 街中でバッタリ

◎夢の話 第526夜 街中でバッタリ
23日の午前2時15分に観た夢です。

我に返ると、歩道の上に立っていた。
右手にはビニール袋を持っている。中身はとうもろこし3本だ。
「オレは何をしようとしているのだろう」
何となく、この袋を捨てようとしているのだという気がした。
とうもろこしを買ってはみたが、飼料用の品種でやたら不味い。
だから捨てるつもりなのだ。
ところが、ゴミの集積所が見当たらない。
「ここって、オレの家の近くじゃないのかな」
自分の家のことは、まだ思い出せない。

仕方なく、歩き出した。
「どっかにゴミ箱があるだろ」
捨て場所を探しながら、道を進む。
ところが、ゴミ場所も、集積所も見当たらない。
1箇所だけあったが、回収は前日で誰もゴミ袋を置いていなかった。
他人のゴミ置き場にゴミを放置するのは不味いよな。
この量ならコンビニだって文句は言われないのに、コンビニも見つからない。

うろうろしている間に、通りに出てしまった。
駅の近くらしく、人が沢山行き来している。
「あら。どうしたの?」
後ろから声を掛けられる。
振り向くと、女が立っている。
(名前は「ユキ」で、オレの彼女だな。オレは29歳でこの子が23歳だ。)
「おお。別にちょっと買い物に出ただけだよ」
さすがに、ゴミを無断廃棄しようとしているとは言えない。
「ユキの方は何でここに?」
「私はね。これから知り合いと会うの」
「ふうん。まさか男?」
「違うわよ。職場の先輩の知り合いで、これから取材」
ユキは雑誌の編集の仕事をしていた。
「ここで待ち合わせなのか?」
「うん。あ、来た来た」
ユキが手を振る。
その方向に眼をやると、そこに立っていたのは見覚えのある顔だった。
「あ」
現れたのは、ミナだった。
ミナはオレの元カノで、オレと同い年だ。3年前に別れ、これまで音信不通だった。
ユキがミナに話し掛ける。
「こんにちは。わざわざ有難うございます」
「いえ。こちらこそ」
オレはその様子を見て、確信を持った。
(やはりミナだ。)
ミナの方もオレのことをじっと見ている。

「どうもこんにちは。私は山田です。こちらの三島ユキの知り合いですが偶然会ったのです。すぐに消えますから」
初対面っぽい挨拶だ。すなわち、「オレたちのことは黙っていてくれよ」というメッセージだった。
ユキは嫉妬深いところがあり、もしオレとミナが「前に付き合っていた」ことを知ったら、当分の間、根掘り葉掘り追及されてしまう。世間にはそういう嫉妬深い女がよくいるだろ。
ユキもそういうタイプだ。
ミナは機転が利くので、すぐに状況を把握した。
「初めまして。私は佐伯です。よろしくお願いします」
でも「初めまして」は言わなくて良いんだよな。もし前からの知り合いだってことが分かると、それはそれで変な話だ。

「取材でしょうから、僕はこの辺で失礼します」
すると、ユキがオレを引き止める。
「ケンジさんは西北大学よね。佐伯さんもそう。同期じゃないかしら」
「ふうん。でも西北はマンモス大学だからね」
去ろうとするが、さらにユキが引き止める。ユキは就職したてで、まだ自分の取材力に自信が無いのだ。
「いいじゃない。協力してよ」
ここでミナが口を挟む。
「私は構いませんよ」
う。何となく、自分が深みにはまっていくような気がする。
ミナが終始、オレのことを見ていたからだ。

(こいつ。あれから一人でいたのか。そう言えば、この街はミナが住んでいる街から遠くない。まだ同じマンションにいるんだな。)
「ね。決まりよ」
ユキが先に立って歩き出す。
仕方ない。流れに合わせて、とりあえずこの場を凌ぐか。

だが、その流れは「面倒くさい方向」に向かっていることをオレは知っている。
もう、やってはいけないことをやっているからだ。
「秘密の共有」は、男女が近付く時のステップのひとつ。
女を口説く時には便利だが、この場合はどうか。
ミナの視線からすると不味いよな。
勝手知ったる男女だもの。この先の展開はもの凄く速いだろ。
たぶん、ゴッタゴタの事態が待っている。
ミナは自分のものを取り返そうとするし、ユキは大騒ぎする。
それを想像して、オレはげんなりした。
だが、一旦動き出したものは止められない。

ゴミ袋を抱えたオレは、女二人の後ろをついていく。
この先はきっと泥の沼だ。
ここで覚醒。

自分が「オヤジジイ」のもはや後ろの方に差し掛かっているのは、夢の内容で分かります。
男女間のストーリーなのに、エッチな場面が出てきません。
もはや、心で生きているのかも。
夢くらい、映画みたく愛欲に塗れさせて欲しいもんだ。プラトニックは要らない。
「3Pでいいじゃないか」と、起きている時にはまだ「オヤジ」の域。

これから、毎日この時刻、すなわち午前2時前後に目を覚ますだろうと思います。
従前と違うのは、怨霊が出る頻度が少なくなったことです。