日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第84夜 激突

ディーゼル列車に乗り、うたた寝をしている間に終着駅に着いていました。
終着駅と言っても、行き止まりではなく、路線の別れる分岐点で、線路は先にも続いています。

意識が少しずつ戻り始めました。
ああ、寝てたんだな。
私はオジサンめいた灰色のコートを着て席に座っており、袖口から皺だらけの手が覗いています。
外見上は60歳くらいでしょうか。

私が乗っていたのは車両の最後尾で、広報の線路がよく見えます。
立ち上がり、外の景色を眺めると、秋の終わりか冬の初め頃で、紅葉も大半が落ちてしまっているようです。
あれれ。遠くに貨物車が見えます。
時速20舛そこらの低速走行ですが、確実にこの列車に近づいてくるようです。
ぶつかったりはしないよね。

ところが、貨物車は停止する気配が無く、そのまま突っ込んできました。
私は慌てて、前のほうに移動しますが、次の車両に移る連結部のところで、ガッシャーン。
貨物車は私の車両に衝突しました。
しかし低速だったので脱線もせず、列車はそのまま押されて前進し始めます。
危険を示すサイレンがワンワン鳴っていますが、列車は駅を離れ、先に進みます。

駅を出ると下り坂となっており、次第に速度が増してきました。
これって、このまま走り続けたら、間違いなく脱線するよね。
すぐに車両は時速60舛ら80舛肪しました。
ありゃりゃ、これで脱線したら死ぬなあ。

遠くの方には緩い右カーブが見え始めました。
その先は見えませんが、結構きついカーブですので、あそこで脱線してしまいそうです。
ちょうど良く、左側は崖になっており、脱線したら谷底へ落ちてしまうでしょう。
さすがに、今回ばかりは観念せざるを得ません。

カーブに入りました。
列車が傾き、車両の右半分が少し浮いたような気がします。
ああオレって、こんな死に方だったのか。

しかし列車は落ちずにカーブを曲がりきり、体勢を立て直し始めました。
ここでカーブ手前では見えなかった前方の景色が視界に入ってきます。
カーブの向こう側は住宅地で、建物が並んでいます。

列車はスピードを落としながら住宅地に入っていきます。
この時、私は列車の最前部に達していましたが、ガラスの窓から見える真ん前には家が立っていました。
あの家に突っ込むことになりそうです。

列車は玄関から庭に入っていき、犬小屋の前まで到達したところで止まりました。
犬を引きそうになったのですが、どうやら大丈夫そう。
良かったなあ。

左側が家屋で、壁がすっかり壊れています。
中ではちょうどその家の家人が昼食をとっていたところで、食卓を囲んでいた4人がぎょっとした顔でこちらを見つめていました。
窓を開け「大丈夫でしたか」と声を掛けます。

後ろから貨物車に追突されたんですよ。
いやあ、死ぬかと思いました。
誰かに説明しています。

ここで覚醒。
これも何を暗示しているのか、サッパリわかりません。