◎コレクション道あれこれ (4)メンコ・ベーゴマ
部屋の片づけ中に、ふとした品物を見付けると、手を止めて見入ってしまう。
これじゃあ、何時になったら終わるのか。
古面子は段ボールで持っていたと思うが、あまり興味が無く、おそらく郷里の倉庫のどこかに入っている。その倉庫が取り壊しになれば、たぶん、ゴミとして捨てられるのではないかと思う。
中央に「村社(むらこそ)」とあるが、顔を見ると、ベルリンオリンピックに出場し4位入賞した村社耕平選手だろうと思う。
ところが、右側に「庄一」とある。
30秒くらい手を止めて考えたが、微かに思い出した。
メンコの絵柄の脇の「庄」、「鉄」、「狐」は、グ・チョキ・パーに同じ。
1)庄屋は偉いので 鉄砲を持った猟師に勝つ。
2)猟師は庄屋に負けるが、鉄砲を使えるので狐に勝つ。
3)狐は猟師には負けるが、庄屋をだまくらかして勝つ。
この三竦(すく)みの関係で、「庄」の「一番目」ということになる。
となると、かなり強い札だ。
今のカードゲームは、昔から似たようなものがあったわけだ。
鉄のベーゴマは、今も昔のスタイルのものが作られており、御徒町で買える。
この品は戦前のものだが、今のものとの違いが分からないので、あまり集めなかった。
寛永銭を束ねてコマに仕立てたものは、風俗文化的な資料と言う意味を持つと思う。