日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第123夜 号泣の夢

我に返ると、車で高速を走っていました。
神戸までは1千キロあります。

「長いよね。名古屋あたりまでで良いから、少し出てきてくれないかな」
しかし、これから会おうとしている知人は、足が悪いことを思い出しました。
「無理だよね」

車はトランザムをぎりぎりまで改造したもので、楽に時速300キロは出ます。
もちろん、直線的な道だけで、カーブは曲がれませんけど。
ポルシェを追い越しながら、「あの車って、作りがチョロQだよなあ」と感じました。

1千キロを5時間くらいで走り、約束の駅の前に着きました。
ロータリーの真ん中に停車し、知人が現れるのを待ちます。

来ないなあ。
車を降り、外で煙草を吸います。
あたりは既に夕暮れで、帰宅する人の群れが駅から出てきます。
駅前に着いたのは昼過ぎなので、もう5、6時間は待っていた勘定になってます。

来ないよねえ。
場所か時間を間違えたかな。

ここでドキッと気付きます。
間違えたのは、場所でも時間でもありませんでした。
「相手」です。

ここで自分が、20年くらい前に別れた女性を待っていることに気付きました。
「いまだに待っているのかよ」
先程までは20台の青年だったのに、車の窓ガラスに写る顔は既にオヤジジイに転じていました。
「ああ。わずか1日で二十数年も時が経っちまった」

いつまで待っても来るわけ無いよな。
車に手を掛けたまま、号泣します。
回りでは沢山の人が見ていますが、構わず泣き続けます。
胸が苦しくなるくらい泣きました。

ここで覚醒。
眼を開けると、夢を見ながら泣いていました。
やや。左胸が苦しい。
夢の中だけでなく、実際に左胸が苦しくなってます。

この苦しさは尋常ではないぞ。
そういえば、最近、胸にオーブが出てたっけな。
「気をつけろ」という暗示かも。
しばらくすると収まったけど、明日は病院に行こう。