日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第147夜 死神の夢

今朝方の夢です。

夢の中で眼を開けると、最初に両膝が見えました。
揺り椅子に座ったまま寝込んでいたようです。
「涼しいというより、少し寒いな」
ぶるっと体を震わせ、背筋を伸ばすと、自分の3㍍前にも誰かが座っていました。
「おおっ」
オレと同じように、揺り椅子に座るその人は、髪の長い、男なんだか女なんだかわからない風貌をしています。その人は、じっとオレのことを凝視していました。
思わず、軽く会釈してしまいます(女性かもしれないし)。

立ち上がれば、さぞでっかいだろうな。
身長が185センチはありそうだ。
うん?身長185センチ以上で、髪の長い人って・・・。
もう一度見直すと、白いガウンみたいな服を着ていました。
ヤバい。こいつ、「死神」じゃんかあ。

心臓病で入院していた時に、病院の中で見かけた「でっかい女」です。
正確には「女」ではなかった模様です。性別はないのですね。
(呼び難いので、とりあえず「マツコ」としておきます。後姿がオカマ?のマツコ・何とかという人に似ていました。)

「マツコ」は、オレのことをまさに「まじまじと」見詰めています。眼力はもの凄いのですが、意識というか心が感じられません。
うへへ。参ったぞ。お迎えかよ。

この手のことにはあまり動じないつもりでいましたが、あまりに唐突に来てしまうと、さすがに動揺してしまいます。
「何だよ。良くなると思わせておいて、これかよ」
すると、「マツコ」の視線がどんどん強くなり、心なしか表情が険しくなってきた気がします。

いやはや。勘弁してくださいよ。
そう言えば、こういう時の破魔の真言は般若心経と相場が決まってます。
そこで般若心経を唱えようとすると・・・。最初の1行しか思い出せません。暗記している筈なのに、なぜか思い出せない!

ええい、もう何でも良いや。
思い出せるもので行こう。
しかし、頭に浮かんだのは題目だけです。
(頭の中では、「実家が曹洞宗なんだから、せめて念仏にしとけば良いのに」という嘲り声が聞こえました。)
でも、仕方ないよね。溺れる者はなんとやらだ。

「南無妙・・・」
しかし勿論、まったく効力がなく、「マツコ」の顔が怒った様に赤くなって来ました。念仏も題目も、こういう時には何の役にも立たないので当たり前です。大体、題目に書かれた意味すら知らないし。

もうじき立ち上がりそうだな。そうなると、きっと連れて行かれてしまう。
一心不乱に題目を唱えるオレを、「マツコ」は何も言わずにただ睨みつけています。

ここで覚醒。

いったい、どんな意味や示唆があるのでしょう。まったく意味不明です。
居間のテレビの前で寝込んでいたのですが、長女によると、「トーサンはうなされて何かぶつぶつと寝言を言っていた」とのことです。
寝言で題目を唱えるオヤジです(笑)。