日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

学校での困った話

妻の職場は小学校です。
妻によると、冬休みに、その学校の父兄の間で、大騒ぎになったことがあるそうです。
 
休み中にPTA活動のため、母親たちが学校に集まった時の話です。
夕方集まり会議を始めたら、夜の7時を過ぎてしまいました。
すると、誰もいない筈の暗い教室の方で、パタパタと人が駆け回る足音が聞こえたとか。
真っ暗な教室でのことなので、児童ではありません。
「えっ。これって・・・」
 
母親たちは、家に帰り、子どもにその話をしました。
「もしかしてオバケがいるんじゃあ」
学校が始まると、子どもたちの間では、その話でもちきりです。
この学校にはオバケがいるらしい。
夕方になると、出てくるらしい。
子どもたちは、放課後は一目散に帰宅するようになったとのことです。
 
そのうち、「学校にはオバケがいるから、行きたくない」と言い出す児童が出てきました。
担任の先生に、「どうにかしてください」と父兄から連絡が入ります。
学校のオバケ問題は、沈静化することなく、徐々に大きくなっていきます。
 
職員会議で話題となり、校長先生が朝礼の時に、お話をすることにしました。
校長先生が、児童を全員講堂に集め、話をします。
「皆。オバケを気にする必要なんて無いんだよ。オバケは放課後や夜の学校だけに出るんじゃなくて、昼にだって出てる。皆の間に普通に混じっている。それは当たり前のことなんだから、気にする必要なんて無いんだよ」
 
子どもたちが、一斉に周囲を見渡して、「ひゃあ!」「きゃあ!」と声を上げたことは改めて言うまでもありません。
児童の間では、さらにオバケ話が加熱しているとの事です。
人集まりにオバケが寄ってくるのは事実ですが、それを想像力豊かな子どもに対し、そのまま言ってはね。