日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

多少品は無いけれど、「TPP=ラブホ論」

最近、頻繁に話題に上がっているのはTPP。
今まで存在しなかったので、実態がどんなもんだか、ほとんどの人はわからない。
やや農業問題に特化・矮小化されているが、米国の本当のねらいは別で、金融や医療、健康保険の自由化にある模様です。
とりわけ、日本の慣行が自由競争の障害になっていると、米国の1企業が提訴できるし、もし、障害があると認められると、何百億、何千億のありもしない損失への賠償金を払う羽目になる。
 
「今は交渉に参加するかどうかの段階」
国益に合わなければ撤退できる」
という偽物の経済学者もいますが、そんなに良いものなら、なぜ米韓はFTPのみで、中国は参加させないわけ?
日本には個人金融資産がデッドストック気味に寝ているので、これをしゃにむにこじ開けようとする意図は明確ですよ。
 
それはともかく、現時点での参加云々話は、ちょっと下品ですがラブホテルに例えるとわかりよいです。
「ラブホに入っても、エッチをするかどうかは本人次第」
「自分の嫌なエッチだったら、断ればよい。途中で帰っても良い」
だから、なぜそんなにラブホに入るのに抵抗があるのですか?
これは推進論者の言質を言い換えたものです。
 
何言ってるんだか。
ひと度、老獪なオヤジ(名前はオバマ)と、個室に入って、「その気が無ければ帰ればよい」という理屈が通ると思いますか?
玄関をくぐるまでは、オバマ・オヤジは猫なで声で、「悪いようにはしない」と囁きます。
しかし、部屋のドアを閉めた瞬間に、豹変するのは目に見えてます。
「ここまで来て黙って帰るつもりか!一緒に部屋に入るのはOKという意味だろ」
 
「でも、やはりエッチは嫌だから帰りたい」と女の子が言っても、エロオヤジが許すわけがないです。
そもそも個室に入るのは、エッチをするのが目的だからです。
しかも、その部屋の中には、オヤジの子分どもがわんさかいます。
その子分たちは、「他の皆と一緒なんだから、大丈夫だよ」と、女の子に安心感を与えるために、オヤジが連れてきたのです。
ラブホの中に入ったら、そんな子分どもの見ている中で、エロオヤジにケツまで犯されてしまいます。
 
交渉するなら、1対1で十分です(FTP)。
公正さを装うための「員数合わせ」たちに見られることもありません。
わけのわからん小国と自由貿易を開始したところで、メリットはほとんど無し。真の相手は、エロオヤジ1人です。
常識的に言っても、デートするなら1人ずつ、コースを変えて出かけてみるのが無難です。
ひとり1人、性格が違うので、一緒くたに「皆でラブホで会う」という発想自体がおかしな話です。
 
ラブホでなく、賠償金狙いの「振り込め詐欺」と言えば、少しきれいに聞こえますね。
オバマ米国の理屈は、「企業が日本市場に入り込めないのは、日本の不平等な制度のせい」と認めさせることで、今の段階からもろわかりです。
「オレの損失はお前が作ったことだ。だから、金を払え」
何もせずして、オバマオヤジは、膨大な賠償金を手にできる。それが米国の景気をささえる要素になるかもしれない。
 
尖閣問題でも、米国が「日本の領土なので、日本に返した」と言えば、話は終わりでした(事実です)。
それを、あえて自らを傍観者的な立場に置くのは、自分の存在感を日本に知らしめ、言うなりにさせるためです。
TPPは、米国が日本を完全な植民地(属国)にしようという発想に立ってます。
 
これが良いと言うなら、TPPというかたちでなく、完全に「五十何番目かの州」になればいいのです。