依然として右眼が良く見えず、字を読むのも書くのも、平常時の3倍かかります。
とても編集や校正は出来る状態ではありませんので、現地調査に行ってきました。
これは、その旅の途中で見た夢です。
(無理書きですので、誤変換など不首尾は沢山あると思います。何せ見えないので。)
ヨットハーバーに着きました。
ここはたぶん葉山ではないかと思います。
大きな建物の玄関に行くと、ドアの前で4、5人の女性が立っていました。
「ご無沙汰です」
「お久しぶり。お元気でした?」
ここはどうやら個人の住宅のようです。
「ここのお宅はでかいですね。ホテルみたい」
何かのパーティに呼ばれ、皆が集まったものと見えます。
家の中に入ると、内装はさらに豪華でした。
「やっぱりホテルだ。あのシャンデリアを見て」
皆が見上げています。
ここで、私はトイレに行きたくなりました。
「ちょっと失礼」
トイレは簡単に見つかりました。
公共施設のように、青赤のあのマークが壁にあったのです。
(個人の家なのにね。)
男性用のトイレに入ると、これまたビックリ。
例の小用の便器が3つと、個室が2つあります。
返す返すも、ここは個人の家です。いや邸宅。
便器に歩み寄り、用を足そうとすると、目の前の棚にセカンドバッグが置いてありました。
黒色で、当たり前ですが男物です。
「早速、誰かが置き忘れたのかな」
ここで、入り口から男性が入ってきました。
「おう。来てたか」
「お前も呼ばれたのか」
「うん」
「しかし、スゴい家だね。ニュージーランド大使館の隣の、ほれ誰だっけ、あの家みたいにでかい」
「ああ。アソーさんね。でも、ここにガードマンはいない」
「ま、ホテルなみの設備だし、悪人が入ろうと思っても入れない」
「それもそうだ」
ここまで世間話をしたところで、セカンドバッグのことを思い出しました。
「ほら。忘れ物のようだよ」
「ふうん。ずいぶん厚いセカンドバッグだね。札束ギッシリかもね」
「金持ちが現金を持ち歩くわけないだろ。現ナマを持ち歩くのは、カードの限度額が低い芸能人くらいだろ。芸能人や中小企業の経営者はローンだって組めない。現ナマだけが頼りだろ」
「違いない」
隣の男は、その芸能人絡みの仕事をしている。
「チャックが開いているようだよ」
「本当だ」
胸のペンを取り、セカンドバッグの口にほんの少し差し入れました。
その影響で、口が少し開きます。
腰を屈め、隙間から中を覗きます。
すると、バッグの中に見えたのは、下瞼のまつ毛の生えた付近でした。
「おい。何だこりゃ」
びっくりして、思わず後ずさりします。
「どうした?」と隣の男。
「ああ、びっくりした。このバッグの中に眼が見えたんだよ」
「馬鹿言え。気色悪いことを言うな」
「じゃあ、開けてみろよ」
「よおし」
男は自分のペンを取りだし、バッグの上蓋を少し持ち上げました。
再びバッグの中身が少し覘きます。
今度は、下瞼の少し上の白眼の部分がはっきり見えました。
「あー、ダメダメ。そこで止めてくれ。中身は眼だ。しかも生きていやがる」
男がびっくりして、ペンを下げます。
「目玉のオヤジが入ってるってことか?」
「そうじゃない」
眼の玉が入っていたのではなく、上下の瞼のある眼が入っているのです。
すなわち、バッグと眼は繋がっているのです。
「何だよ、この家。妖怪の棲家か」
そう言えば、どう考えても、この家のつくりはおかしいよな。
いやはや。私はここを無事に出られるのかしらん。
ここで覚醒。