日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第189夜 セカンドバッグから覗く眼

依然として右眼が良く見えず、字を読むのも書くのも、平常時の3倍かかります。
とても編集や校正は出来る状態ではありませんので、現地調査に行ってきました。
これは、その旅の途中で見た夢です。
(無理書きですので、誤変換など不首尾は沢山あると思います。何せ見えないので。)

ヨットハーバーに着きました。
ここはたぶん葉山ではないかと思います。
大きな建物の玄関に行くと、ドアの前で4、5人の女性が立っていました。
「ご無沙汰です」
「お久しぶり。お元気でした?」

ここはどうやら個人の住宅のようです。
「ここのお宅はでかいですね。ホテルみたい」
何かのパーティに呼ばれ、皆が集まったものと見えます。
家の中に入ると、内装はさらに豪華でした。
「やっぱりホテルだ。あのシャンデリアを見て」
皆が見上げています。

ここで、私はトイレに行きたくなりました。
「ちょっと失礼」
トイレは簡単に見つかりました。
公共施設のように、青赤のあのマークが壁にあったのです。
(個人の家なのにね。)

男性用のトイレに入ると、これまたビックリ。
例の小用の便器が3つと、個室が2つあります。
返す返すも、ここは個人の家です。いや邸宅。
便器に歩み寄り、用を足そうとすると、目の前の棚にセカンドバッグが置いてありました。
黒色で、当たり前ですが男物です。
「早速、誰かが置き忘れたのかな」

ここで、入り口から男性が入ってきました。
「おう。来てたか」
「お前も呼ばれたのか」
「うん」
「しかし、スゴい家だね。ニュージーランド大使館の隣の、ほれ誰だっけ、あの家みたいにでかい」
「ああ。アソーさんね。でも、ここにガードマンはいない」
「ま、ホテルなみの設備だし、悪人が入ろうと思っても入れない」
「それもそうだ」

ここまで世間話をしたところで、セカンドバッグのことを思い出しました。
「ほら。忘れ物のようだよ」
「ふうん。ずいぶん厚いセカンドバッグだね。札束ギッシリかもね」
「金持ちが現金を持ち歩くわけないだろ。現ナマを持ち歩くのは、カードの限度額が低い芸能人くらいだろ。芸能人や中小企業の経営者はローンだって組めない。現ナマだけが頼りだろ」
「違いない」
隣の男は、その芸能人絡みの仕事をしている。

「チャックが開いているようだよ」
「本当だ」
胸のペンを取り、セカンドバッグの口にほんの少し差し入れました。
その影響で、口が少し開きます。

腰を屈め、隙間から中を覗きます。
すると、バッグの中に見えたのは、下瞼のまつ毛の生えた付近でした。
「おい。何だこりゃ」
びっくりして、思わず後ずさりします。
「どうした?」と隣の男。

「ああ、びっくりした。このバッグの中に眼が見えたんだよ」
「馬鹿言え。気色悪いことを言うな」
「じゃあ、開けてみろよ」
「よおし」
男は自分のペンを取りだし、バッグの上蓋を少し持ち上げました。
再びバッグの中身が少し覘きます。
今度は、下瞼の少し上の白眼の部分がはっきり見えました。

「あー、ダメダメ。そこで止めてくれ。中身は眼だ。しかも生きていやがる」
男がびっくりして、ペンを下げます。
「目玉のオヤジが入ってるってことか?」
「そうじゃない」
眼の玉が入っていたのではなく、上下の瞼のある眼が入っているのです。
すなわち、バッグと眼は繋がっているのです。

「何だよ、この家。妖怪の棲家か」
そう言えば、どう考えても、この家のつくりはおかしいよな。
いやはや。私はここを無事に出られるのかしらん。

ここで覚醒。