私は早大の大学院修了者なので、先輩の端くれとして小保方さんを応援します。
(文研で前期課程のみ修了ですので、あくまで「端くれ」ですが、多少は語る資格はあるように思います。)
新しい研究を進めようとする時は、帰納的に思考する以外に道はありません。
(この場合の「帰納的に」とは、簡単に言えば、結論=到達点を予め定めたうえで、そこに向かって根拠を積み重ねて行く考え方です。)
その意味で、研究の進め方自体は全然間違いではありません。
多少強引にそこに持って行くこともよくあります。演繹的な考え方では、多く「できない」という答えになりますので、帰納的に積み上げないと、結論に近づくのに30年、50年とかかります。
多くの研究者は、気がついた時には定年になっていることが多いですし、それ以前に新しい研究分野では研究職に就けない可能性が高いです。要するに、研究自体を続けられなくなります。
途中経過が不味かった場合は、何度でもやり直しをすればよろしい。
へこたれずにやり直してくれれば良いなあ、と眺めています。
研究の世界では、引用や盗用は別によくあること。
学位論文を自分ではほとんど書いていない人も現実にいます。(しかも結構たくさん。)
学位の審査は、主に人脈で左右され、指導教授の力が強ければ、他の審査官は「ほとんど読まずに」あるいは「読んでもほぼノークレームで」通します。
早大を弁護するわけではありませんが、元々そういう世界ですよ。
もちろん、やってよいラインと、暗黙の了解ラインがあり、そこを少しでも踏み越えると、今のように叩かれます。でも、五十歩百歩です。
今のように、大騒ぎになっているのは、小保方さんの研究が「人類の夢」だから。
「若返りが可能になるかも」のひと言は、かなり効きました。
重い病気を持つ者にとっては、「自分の腎臓を新しく再生できるかも」という思いがありました。
それで、その夢が「夢でしかないかも」という幻滅に変じようとしているので、反響が大きいわけです。
これまでの批判や非難は、すべて「方法」に関するものです。
しかし、STAP細胞が存在するかしないかは、また別の話で、これを否定できる人は、ごく少数の専門家だけです。
これはまだ否定されていません。
しくじったなら、またやり直せばよろしいです。
過去の科学者の例(アインシュタインとか)を持ち出すまでも無く、新しい発見や研究開発は、周囲から全否定されるのが当たり前です。
「否定・非難されて当然」と思えば案外平気ですよ。
メディアによる悪辣な人格攻撃も、見なければよろしいです(無視する)。
どうせ自分では何ひとつできないやつらなんだし。
最後まで突き進んで、人類の夢をかなえてくれると嬉しいです。
私(重い持病あり)は、もちろん最後まで応援しますよ。