日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第238夜 深夜の駅の車庫で

MLBを見るために、朝方まで起きていたのですが、つい眠りに落ちてしまいました。
その時に見た短い夢です。

眼が開くと、古い駅の構内にいた。
建物は昭和40年代の趣で、全面に黒っぽい板が貼られている。
あるいは蒸気機関車の吐き出す煙で、煤が付いたのかも知れない。
駅の建物は意外に大きくて、どこか地方のターミナル駅のよう。

私は夜行列車の乗り継ぎを待っているところで、この駅にその列車が着くのは夜中の2時過ぎだ。
ベンチに寝転がったり、構内を歩き回ったりして時間を潰している。
この駅に着いたのは、昨日の夕方7時頃でそれから今(12時過ぎ)まで、ずっと駅舎の中で過ぎしている。

いい加減同じところにいるのも飽きてきたので、駅の構内を端から端まで歩くことにした。
人の乗り降りするプラットホームが2百辰曚匹如△修寮茲鮠し折れると、列車の車庫になっている。
車庫には6両くらいのディーゼル機関車が並んでいた。
「おお懐かしい。今やディーゼル車を見る機会は滅多にないぞ」
さらに一番奥には、蒸気機関車がひっそりと佇んでいる。
「こりゃ、見に行かないとね」
駅のホームの端まで行き、階段を下りる。
そこから、線路沿いに歩き、スチールの階段を20段上がると、車庫の2階に出る。
「スゴイ」
昔の機関車たちの姿を間近で見て、ため息を吐く。

しばらく列車を眺めていると、急にお腹が痛くなる。
下痢でもしているらしく、ぎゅうっと差し込むような痛みの後には強烈な便意が来た。
「こりゃいかん。トイレはどこだよ」
しかし、ここは駅舎からかなり離れた車庫だ。
トイレを見つけるのは容易なことではない。
「駅舎まで戻るのは到底無理だよな」

回りを見渡すと、ディーゼル車両の上部点検用の梯子段の後ろに、砂の山があった。
「しかたない。あそこでやろう」
砂の山は3、4メートルの高さで、カチカチだ。
真ん中付近が少し掘られていて、山がえぐれていたので、そこにしゃがみ込んだ。

ズボンを下ろし、便をひり出す。
「ああ危なかった」
と思う間もなく、予想外に大量の便が出てきたので、我ながら驚く。
終わってみると、なんと1辰發離Ε鵐舛了海出来ていた。
「参ったな。なんとか隠さねば」
すぐ脇に、スコップが置いてあったので、それを手に取った。
「たっぷり砂を掛ければわからんだろ」

「見たぞ見たぞ」
唐突に砂山の陰から声がした。
山の後ろから出てきたのは、10歳くらいの子どもだ。
どこかで見たことがある。
「あれ。タケオだ」
「見たぞ。〇〇ちゃん。ここは入っちゃいけない所なのに、〇〇ちゃんはここに入っただけでなく、ウンチまでしてらあ」
タケオは小学校の同級生の悪ガキで、昔はよくケンカをしたものだ。

「タケオ。お前は何でここにいるんだよ?」
「ふん。そんなの知らんよ。オレは〇〇ちゃんがここでウンチをしたことを駅の人に言い付けてやるからな」
タケオはそう言い残すと、くるっと背中を向けて走り出す。
「なんだコイツ。昔通りの嫌なヤツだな。待てこら」
思わず、タケオを追い駆ける。

相手は小学生だが、案外足が速くて、追いつけない。
しかし、そうは言っても、30歳の大人の足だ。タケオの背中に手が届きそうになる。
ヤバイと思ったのか、タケオは工場の鉄梯子を上り始める。
「待て。このやろ。この零点坊主」
タケオは頭が悪くて、テストの度に零点ばかり取っていた。
「うるせー」
タケオが梯子を上りながら、悪態を吐く。

私はタケオの隣の梯子を上りながら、小学生を掴まえようと手を伸ばす。
あとほんの十センチかそこらで、タケオを掴まえられない。
「よおし!」
気合を入れると、その気配を感じ取ったタケオが、さらに先を急ごうとする。

「わあっ」
タケオの叫び声がしたかと思うと、その小学生が空中をゆっくり落ちて行くのが見える。
どすっ、と地面の方から重い音が聞こえた。
慌てて梯子を下り、タケオの傍に近寄る。

タケオは口からだらっと舌を出して、死んでいた。
「おい、タケオ。起きろ」
タケオはもちろん返事をしない。
「ウンチを巡る追いかけっこが原因で死んだなんて恰好悪いだろ。起きろよ」
揺すり動かそうとしても、死んだ者はやはり動かない。
こりゃ、やっぱり死んでらあよ。
「オレが落としたわけじゃあないぞ。お前が自分で落ちたんだからな」

さて、これから一体どうしよう。
駅員や警察にどういうように説明すればいいのだろ。
最初は、やっぱり山盛りのウンチの話から?

ここで覚醒。