日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第241夜 研究室で

寒いのでカーペットヒーターを点けたのですが、あまりに暖かく、そのまま寝入ってしまいました。
たっぷりと寝汗をかき、目覚めましたが、その間に見た短い夢です。

気がつくと大学の研究室にいた。
すなわち、私は24歳か25歳くらい。

机はどれもが書籍だらけ。
その向こうに、師匠が座っていた。
「先生。我々で少し整理しましょうか。本が崩れて来そうです」
大学時代の師匠は、それまで本を読んでいたのだが、顔を上げてこちらを向く。
「お。すまんね」
考え事に集中していたと見え、師匠はまた本に視線を落とす。

「じゃあ、皆で手分けしてやりましょうか」
最年長の先輩が音頭を取り、書籍を動かし始める。

数分後、院生の1人が声を上げる。
「わあっ!」
大きな声だ。皆が一斉に、その院生の方を向いた。
「本棚の隙間に蛇がいるぞ」

私はその本棚に近づく。
80センチくらいの長さの蛇が実際にいた。
寒い時期のせいか、蛇は動かずじっとしていた。
「緑色の蛇ですね。青大将?」
院生の1人が近づこうとするのを、私が制止する。
「近寄ったらダメです。それはグリーンスネークという奴で猛毒です」
私はタイに長期間滞在したことがあり、その蛇のことはよく知っていた。

「〇〇君。どうすればいいの?」
と、後ろから声を掛けられる。
「まず先生には外に出て頂いてください。あとはオレがどうにか」

子どもの頃、近所にケンゾーという同級生がいたが、そいつは蛇を掴まえるのが得意だった。
相手がマムシでも、平気で頭を押さえつけ、捉えてしまう。
(コツは何だっけな。)
すぐに思い出した。
ケンゾーは確かこんなことを言っていた。
「蛇が熱に反応するっていうのは間違いだ。蛇には耳も目もある。正確には、蛇は目と耳と、肌を頼りに攻撃してくる、だ。対処の仕方は簡単で、蛇より早く決断して、早く動けばいい」
なるほど。
蛇の弱点は、本能に頼っているので、頭が早く回らないことだ。

ケンゾーは二股の小枝を使って、蛇の頭をパッと押さえつけていたが、この局面では棒の類は必要がない。
私は捨てる予定だった古書を手に取ると、蛇の上にバシャッと叩きつけ、足で踏みつけた。
「せっかく生き延びて来たのに申し訳ないが、お前はここでは生きられない」
心の中で合掌する。

ここで覚醒。

ごく普通の夢らしい夢でした。
夢判断の好きな人が、喜んで「蛇は〇〇の象徴で・・・」とやりそうな夢です。
でも、こういう夢は、そういう解釈をして楽しめばよろしいです。