日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第243夜 猫

徹夜明けで、日中はほとんど横になっていました。
昼過ぎにトイレに起きたのですが、その直前に見ていた夢です。

森の中の小さなコテージに住んでいる。
人間嫌いの度合いが増し、人里離れた地に移り住んだのだ。
家の周り20短擁?浪嵌で、その畑の先は楢林になっている。

我が家の周りに家は無く、隣の別荘も半キロは離れている。
しかし、どういう訳か、ひと月前くらいから野良猫が集まっている。
家の外に出ると、花畑の周囲に十数匹の猫がいる。

花畑はスリーシーズンを通じ、色んな花が咲いている。
春先は黄色い色、初夏には紫色の花だ。
手入れは妻に任せきりなので、それらがどういう花なのか、私は知らない。
私は専ら、チーズを作ったり、燻製を作ったりして過ごしている。

ある朝、コテージの扉を開けて外に出ると、畑の隅に何やら白と茶色の塊が見えた。
「あれ?何だろう」
近寄ってみると、猫の死骸だった。
「老衰か」
もしかして、この家の周りに猫が集まって来るのは、自分の死期を悟った猫たちが、死に場所を求めて来ているのではなかろうか。
まさかね。

スコップを持ち出し、その猫を埋めてやることにした。
雑木林の境目まで猫を運び、穴を掘ってそこに埋めた。

家の近くまで戻って来ると、畑の反対側に別の猫が倒れている。
あれま、またか。
先程の考えが再び頭を過ぎる。
「こりゃ本当に、ここは猫たちの臨終の地なのかもしれないな」
念のため、家の裏に回ってみると、五匹六匹の死骸が転がっていた。

「こりゃ大変だ。年老いた猫たちにはどこか別の死に場所を世話してやらないと」
スコップを手に持ったまま、ため息を吐く。

ここで覚醒。

夢判断の本には、「夢に出る猫は、女性の象徴だとか、凶事の前触れや、死の予感」だと書いてあります。
たぶん、心理学や夢分析の解説書は洋書を訳したものが多いはずで、そのせいで「猫は冥界に関連したイメージ」と書かれているのでしょう。
古代エジプトで猫は冥界の番人。また黒猫は多く凶事の象徴として扱われます。
しかし、日本では少し事情が違うだろうと思います。
猫と言えば、やはり「招き猫」で、あの世とは関係ありません。
(クリスチャンの方を除きます。)

猫が女性の象徴だという点だけは共通しており、私の夢では、1匹1匹に具体的に当てはまるような人物がいるのではないかと思います。
私の心の中では、「その女性たちはもはや死んでおり、この後思い出すことも無いだろう」と自覚している。そういう内容なのではないかと感じます。