日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話  第247夜(続き) あの寮で体験したこと

(当事者にしか分からない話で恐縮です。)

KK様

貴下も体験なさっていたとは思いませんでした。
あの寮で、私が実際に体験したのは、窓の外に立つ男の他に、次のようなものがあります。

「通り過ぎる男」
洗面所は7、8人が並んで顔を洗えるくらいの長さでしたが、鏡も5辰らいありました。
そこで歯磨きをしていると、たまに、私のすぐ後ろを坊主頭の中年が通り過ぎました。
寮の舎監も坊主頭でしたが、まったく別の人です。
18歳から20歳までの男子しかいないはずなので、その都度ドキッとしました。

「非常口に立つ男」
夜中に寮を抜け出して、通りの屋台でラーメンを食べて来る学生が少なからずいました。
寮の玄関には鍵が掛かっているので、出入りするのは、2階の奥の非常口です。
この非常口からだと、山の斜面が間近なので、そこから降りると、すぐに墓地に出られます。
その墓地の脇の道を下りるのが近道でした。
毎晩のように誰かが出入りしていたので、不自然な気はしなかったのですが、時々、非常口の前で、こちらに背中を向けて立っている長身の男性を見ました。
ただ、じっと立っているのですが、あの男性もあの寮にはいない筈の人だったと思います。
長いコートみたいな服を着ていました。陸軍の外套?

その他は写真を撮ったら、変なオーブ写真になった程度でした。

そのうち、勉強の方で切羽詰ってきたら、不可思議なことが起きても、それどころではなくなりました。もっとも、私自身は「窓の外に立つ男」にしか恐怖を感じたことはありません。
他の寮生には、おどろおどろしい体験をした人もいたようです。
(こちらは他人の体験なので、ここに書くのは控えたいと思います。作り話でない体験談は、救いのない展開になってますので、かなり気持ち悪いです。)
まあ、お墓に踏み込んで出入りしていた者もいたので、多少はバチが当たっても致し方なかったと思いますね。