日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第290夜 台風の夜の出来事と悪夢

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台風の夜のこと。
夜半になり、風雨が強くなったので、仕事の手を止めました。
電線や電話線がダウンすると、PCにトラブルが発生します。
このため、通過するまでPCを切って置くことにしました。
とはいえ、4時ごろまでは何をするでもなく暇です。
この辺、普段は夜の0時から朝の6時が活動時間帯になってます。
仕方なく、映画のDVDを見始めました。朝までには2本くらい見られる筈です。

映画を観ていると、2時ごろになり「ガタン」という音がしました。
振り返ると、台所の入り口に吊るしてあった洗濯物が揺れています。
振り子みたいに揺れたので、中の1つが下に落ちたのです。
「風が吹き込むわけがないよな」
台風が来るので、窓を閉め、雨戸も下ろしているのです。
しかも、尋常でない揺れ方をしています。
「まさか、いつも玄関のドアを叩く幽霊が、今夜はついに家の中に入ってしまったのでは」
そう言えば、ノックの音に応じ、扉を開いて霊を招き入れる話を書いたばかりです。
「ま、考え過ぎだよな」
トイレに行き、再びテレビの前に座ります。

しばらく経って、何気なく後ろを振り返ると、またもやグラグラと洗濯物が揺れていました。
半端ない揺れ方です。
「こりゃ本物だ!」
すぐにカメラを探したのですが、生憎、2階のPCの前に置いて来ました。
すかさず階段を駆け上がり、カメラを掴むと、また居間に戻ります。
慌てて、洗濯物の周辺を撮影しました。
しかし、どうやら間に合わなかったようで、洗濯物の動きが小さくなっていました。
いつも手元に置く必要がありますね。

元々、この位置にはいわゆる「通り道」があるようで、家の中で家族の写真を撮ると、時々この位置にオーブが写ります。
居間と階段を隔てるドアのガラスには、人影も時々映るらしく、家人が「あ。今通った」と声を上げます。家人の座るテーブルの定位置からは、ドアのガラスが目に入りやすいのです。
(何日か前に、「家では家人は見たことが無い」と書きましたが、真正面からでなく横から見ることは時々あるようです。)

私の見るところでは、洗濯物が干してある位置に「直径50センチくらいの水道管」みたいな通り道があるようです。家の後ろからここを抜けて、居間の窓を通って家の前の道に出るらしい。
霊が通る時は、頭から入り、筒の中を流れるように空中を飛んでいくようです。
すなわち、洗濯物を揺らして、私の頭上を通り、窓から外に出るというラインです。

なんとなく、「今夜、洗濯物を揺らしたのは女だ」と感じます。
自分と関係のない霊の類は、居ても居なくともどうでも良いのですが(いずれにせよ関わりが無いので)、なにかしら意思のようなものを感じる時は、気を付けなくてはなりません。
「場合によっては、家の中をきれいにする必要がありそう」
ま、台風だし、すぐには何も出来ないので、そのまま座りました。

腰を下ろしたら、すぐに眠りに落ち、夢を観始めました。
これはこの時に観た夢です。

「ねえ」
声を掛けられ、オレは我に返った。
回りを見渡すと、映画館の中にいるらしい。
椅子のほとんどが埋まっており、映画も既に始まっている。
目の前に視線を移すと、オレに声を掛けたのは、赤ん坊を抱いた女だった。
「赤ちゃんが泣きやまないの。少し抱いてくれない?」
困り果てたような表情だ。

「良いですよ」
赤ちゃんを受け取る。
オレは赤ん坊を抱くのが得意だ。
抱き方と力加減にコツがあって、これが上手な者が抱くと、赤ん坊はすぐに泣きやむ。
また、安心するのか、たちまち寝入ってしまうのだ。
この女が誰なのかはわからないが、ここはオレの腕の見せ所だろ。
赤ちゃんを受け取り、胸に抱く。
まだ小さい赤ちゃんで、4キロか5キロ。3か月くらいかな。

母親の方はホッとしたのか、座席に腰を下ろした。
オレは赤ん坊を抱いたまま、立ち上がり、館内をもう一度見渡した。
映画が映し出され、観客の方は身動き一つせずにそれを見詰めている。
あれ?ちょっと待てよ。
観客は皆、瞬きを一切せず、スクリーンを凝視していた。
1分、2分と時間が経つが、息をしているような気配すらない。
「こいつら。人間じゃないぞ」
視線を下に向けると、今は母親も同じように、固まったままスクリーンに顔を向けている。
「何だこりゃ」
母親も息をしていなかった。

もしかして、ここはもはや生きてはいない者だけが来るところでは。
ここで、オレは今、自分が抱いている赤ん坊のことを思い出した。
「じゃあ、コイツも」
毛布を掻き分けて、赤ん坊の顔を見ると、それはオレにこの子を渡した母親の顔だった。
「うひゃ。コイツは赤ん坊じゃなくこの女自身だ」
オレの腕の中で、赤ん坊が急に50キロくらいの重さに変わった。

ここで一旦覚醒。
「ひどい夢だったなあ」と呟きながら、トイレに向かいます。
居間に戻り、元の位置に座ろうとして、あることに気づきました。
「そっか。シャッターが下りているのか」
通り道を抜けて外に出ようとしても、雨戸に突き当たってしまうわけです。
雨風も収まってきたようだし、シャッターを開けてやるか。
ガラガラと雨戸を引き上げます。

また同じ位置に座ると、すぐにまた眠りに落ちました。
これは2番目の夢です。

車を運転していると、道端に数人が立ち、木を切り倒していた。
「あれってバナナの木では?」
興味を持ち、車を寄せた。
木を切っていたのは女たちだった。
その中の1人がオレを認め、近寄ってくる。
オレのことを知っているような素振りだった。
「こんにちは~」
女は35歳くらいか。気立ての良さが表情に表れている。
オレも挨拶を返す。
「こんにちは。ちょっとお尋ねしますが、これはバナナの木じゃないですか」
女が首を振る。
「これはバナナだけど、木じゃないよ。バナナは木じゃなくて草なのよ」
そっか。そう言われてみると、そうだった。
バナナは多年草で、毎年生え替わるのだ。
枝を切っても根は生きており、何度も生えて来るので、切り倒しても平気なのだ。
「収穫してるんですか?」
「そう」
女が示す方を見ると、バナナの房が山積みになっていた。
しかも、1本1本が50センチを超えていそうな巨大なバナナだ。

女がその房の1つに近づき、鉈で1本を切り取った。
それを抱えて、オレの所に戻って来る。
「1本あげます。いつも有難うね」
この女はいったい何のお礼を言ってるんだろ。
何だかわからないが、せっかくだから貰っとこう。
バナナを受け取る。
「一番大きなのを取って来たからね」
女の言葉は本当で、そのバナナは1メートルくらいの長さがあった。
「こんなでかいバナナを持つのは初めてだよ」
オレはそのバナナを抱きかかえて、車に積みこもうと歩き出した。

「傷がつかないように、何か布でくるまないとな」
そう思いつつ運んでいると、唐突にそのバナナがぷるぷると動いた。
「わ。何だよ」
まるで生きてるみたい。
この時、オレは自分が抱えている物が「バナナではなく、赤ん坊なのではないか」と思った。

ここで覚醒。

画像は洗濯物が揺れた後で、慌てて撮った写真です。
少しカットしてあるのは、脇の方に「何やら」が写ったから。
ここだけ面白おかしく拡散しても困るので、削除しました。
女1人じゃなく、沢山詰まっていたのですが、表に出せるのはオーブくらいまでですね。
子どもたちには、きちんと見せ、「世間で言われているのは肯定否定意見とも全部デタラメで、これが事実」と説明します。
しかし、どれも特別なことではなく、ごくフツーの日常です。
大仰に騒ぎ立てることなど何もないのです。